2020 Fiscal Year Research-status Report
ポピドンヨードの口腔内塗布による呼吸器装着患者の肺炎予防
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19K19316
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
川北 晃子 (宇田晃子) 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 客員研究員 (10647241)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 気管内挿管 / 口腔ケア / ポビドンヨード / 細菌数 / 人工呼吸器関連肺炎 |
Outline of Annual Research Achievements |
オキシドールとポビドンヨードによる人工呼吸器装着患者に対する口腔ケアを行い、咽頭貯留液中の細菌についてreal-time PCRを用いて定量的解析を行った。その結果、口腔ケアにより咽頭貯留液中の細菌数は減少すること、しかし3時間後には再び増殖すること、ポビドンヨードによる清拭を加えると3時間程度は細菌数減少効果は持続すること、などが明らかとなった。 これらの結果を受けて、2020年度に多施設共同研究により実際にICUにおける口腔ケアと人工呼吸器関連肺炎の発症に関する臨床研究を予定していたが、新型コロナ感染症の流行により多施設との連携に支障が生じたため、症例の登録が遅れており、今回延長申請を行い、引き続き研究を継続することとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナ感染症の流行により他施設との連携に支障が生じたため、症例の登録がやや遅れている。今回延長申請を行い、引き続き研究を継続することとした。
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Strategy for Future Research Activity |
オンライン会議などの方法を利用して他施設との連携をとり、引き続き研究を継続することとした。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症流行のため当初の計画よりやや遅れており次年度使用額が生じた。今年度はPCRに必要な試薬の購入や、打ち合わせ会議、成果発表のための学会出張費などに充てる予定である。
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