2021 Fiscal Year Research-status Report
インスリン中毒固有のバイオマーカーを用いた新たな剖検診断法の開発
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19K19481
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
永澤 明佳 千葉大学, 大学院医学研究院, 講師 (30536735)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | インスリン中毒 / 次世代シークエンサー / バイオマーカー / 法中毒 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度の動物実験から得られたRNAの収率が悪い原因を検討し、採血時のヘパリンに問題があったことが分かったため、再度動物実験を行い、totalRNAを抽出し、RNA解析に必要な収量が得られたことを確認した。 また、実際のインスリン中毒事例を経験したため、LC-MS/MSにて多価イオン分析を行い、ヒトインスリンとインスリン製剤の分離を行い、インスリン製剤の定量を行った結果、インスリン製剤が多量に含まれていることが確認できたことから、実際事例の血液からtotalRNAを抽出した。 次年度はこれら採取したRNAを用いて、次世代シークエンサーを用いた解析を進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度に引き続き、Covid-19の解剖及び解剖に伴う検査対応に関連して実験が遅れた。 また、実際のインスリン中毒事例を経験したことから、事例のけるインスリン製剤濃度の検討に時間を要してしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度、解析に必要なRNA量が得られたことから、次年度は解析を行い、目的のバイオマーカー検索を行っていく。 また、実際のインスリン中毒事例の検体も得られたことから、それを用いて動物実験の結果から特定できたバイオマーカーが実際の事例から検出されるか検索する。
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Causes of Carryover |
Covid-19対応に関連して実験が行えず、学会発表がwebになり交通費を使わなかったなどにより予定よりも出費が減ったため
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