2019 Fiscal Year Research-status Report
がん関連倦怠感を緩和するマインドフルネスを用いた音楽療法プログラムの開発
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19K19588
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Research Institution | Shitennoji University |
Principal Investigator |
池内 香織 四天王寺大学, 看護学部, 准教授 (10460966)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 音楽療法 / マインドフルネス / がんサバイバー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、倦怠感を抱えたがんサバイバーを対象に、患者負担の少ないマインドフルネスを用いた音楽療法プログラムを開発し、その効果を検証することである。 倦怠感は、がん患者が高頻度に経験する症状のひとつであり、Quality of Life (QOL)を阻害する症状でもある。倦怠感はがんの治療期のみならず、治療終了後のがんサバイバーにもみとめられる症状である。しかしながら、倦怠感に対するケアは未だ不十分であり、効果的な緩和方法は限られているため、がんサバイバーのQOLを保証するために、新たな倦怠感緩和方法の開発は重要な課題である。 初年度の2019年度は、マインドフルネスを用いた音楽療法プログラムの内容と実施方法の検討を行った。まず、がん患者を対象としたマインドフルネス、あるいは音楽療法に関する介入研究について国内外の文献をレビューした。また、既存のマインドフルネスの研修プログラムに参加し、本研究の音楽療法介入プログラムにおける実施内容や方法の検討資料とした。 これらの結果から、次年度に実施予定のパイロットスタディの音楽療法プログラムの内容、回数、方法について案を作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
今年度は所属学部の開設年度であり、想定外の業務が多く、研究時間の確保が非常に困難であった。当初の予定では、今年度は介入プログラムを作成し、次年度からのパイロットスタディの実施に向けて準備を進める予定であったが、進捗が遅れている状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度作成した介入プログラム案に対し、音楽療法士、がんを専門領域とする医師、看護師のスーパーバイズを受け、パイロットスタディの介入プログラムを確定し、倫理審査委員会の審査を受け、次年度末にがんサバイバーを対象にパイロットスタディを実施する予定である。
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Causes of Carryover |
介入プログラム作成に際し、専門家のスーパーバイズを受けることや対象施設への依頼、調整に伴う交通費等のために旅費を計上したが、研究の進捗が遅れ、次年度に実施することになったため。また、介入プログラム実施時に用いる音響機器等の物品は初年度に購入予定であったが、介入プログラム確定後に必要な物品を購入するよう予定を変更したために次年度使用額が生じた。 介入プログラム改案のために、音楽療法、がん医療分野の専門家によるスーパーバイズを受けるための交通費の支出や、研究協力施設との調整のための交通費の支出を予定している。また、介入プログラムで用いる音響機器類は介入プログラム内容の確定後に購入する予定であり、パイロットスタディ参加者の交通費と謝礼の支出も予定している。2020年度は、介入プログラムをより対象者に合わせた実行可能な内容にするため、学会や研修会へ参加し、情報収集を継続して行う予定である。
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