2022 Fiscal Year Research-status Report
糖尿病が併存する人工膝関節全置換術後患者の長期経過と最適な介入方法の効果検証
Project/Area Number |
19K19749
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Research Institution | Seijoh University |
Principal Investigator |
藤田 玲美 星城大学, リハビリテーション学部, 助教 (50735660)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 変形性膝関節症 / 人工膝関節全置換術 / 糖尿病 |
Outline of Annual Research Achievements |
変形性膝関節症(膝OA)と糖尿病は互いの疾患のリスクを高める.末期膝OA患者において,症状が軽減しない場合には人工膝関節全置換術 (TKA) 等の手術の適応となる.TKAは,膝痛の改善や身体機能・身体活動量の向上に有効であるといわれているが,糖尿病が併存するTKA患者を対象にTKA前後で糖尿病指標を比較した研究では,膝機能や身体機能,質問紙で評価した身体活動レベルは向上したが糖尿病指標は変化しなかったと報告されている.その理由として,身体活動量増加に焦点を当てた介入をしておらず,糖尿病指標改善が見込まれる強度の活動をしていないことが考えられる. 本研究の目的は糖尿病が併存するTKA後患者に対する効果的な介入を検討するために,TKA後の膝機能・身体機能・QOL・身体活動量・糖尿病指標・姿勢・運動セルフエフィカシーを長期にわたって調査し,糖尿病の改善に関連する項目を検討すること(研究①),申請者が提案する運動介入方法の効果検証を行うこと(研究②)である. 2022年度は,研究②の申請者が提案する運動介入方法(Draw-in歩行)の効果検証を行った.コロナウイルス感染拡大により,研究対象者の確保が難しく,9名の生活習慣病が併存する整形外科疾患患者を対象とし,3ヶ月間Draw-in歩行を行った.1日合計20分,毎日実施するよう指導し,歩行実施時間を運動記録表に記載して,運動実施率を算出した.また,介入前と3ヶ月終了した時点でアウトカム指標(健康関連QOL,体重,筋量,腹囲,血液検査データ)を測定した.その結果,運動実施率は97.4%であった.介入3ヶ月後に改善がみられた項目は,健康関連QOLの身体的側面スコア,体重,体幹筋量,腹囲,HDLコレステロール,ヘモグロビンA1cであった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度において,研究②については,対象者のリクルートを行い,運動介入を実施して介入前後でアウトカム指標を評価し,統計解析する計画であったが,コロナウイルス感染拡大のため,研究対象者の確保が難しく,9名における研究成果となった.
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は,研究対象者を確保し,研究②を完遂したいと考えている.
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Causes of Carryover |
2022年度において,研究②については,対象者のリクルートを行い,運動介入を実施して介入前後でアウトカム指標を評価し,統計解析する計画であったが,コロナウイルス感染拡大のため,研究対象者の確保が難しく,9名における研究成果となった.そのため,研究②のために計上した費用を2022年度にすべて使用することができなかった. 2023年度は,繰り越した金額をすべて使用する計画である.
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Research Products
(1 results)