2020 Fiscal Year Research-status Report
SNSデータを利用した早期の社会課題検出のための基盤技術開発
Project/Area Number |
19K20412
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大知 正直 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任研究員 (20805527)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 情報拡散型社会問題 / クレイム申し立て / 構築主義的アプローチ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,SNSデータを利用し早期に社会課題検出を行うための基盤技術を開発することである.社会課題の解決手段は,予算や人的資源の制約のために,現在のように公的機関が中心となって解決に取り組むだけでなく,ソーシャルビジネスと呼ばれるような,多様なステークホルダーが参画しビジネスモデル化を行った上で継続的に解決していく形に変化していくことが期待されている.そのためには,そもそも解決対象となりうる社会課題を網羅性を持って検出し提示することが課題である.SNS上には個人的な悩みに関する投稿が数多く行われていることが容易に観察できる.SNS上に投稿される様々な話題の中から個人的な悩みに関する投稿のみを同定し,社会の中での共感の広がりを検出することができれば,ある種の社会課題を網羅的に提示することができるだろう.そこで本研究では,SNSデータを用いた社会課題の早期検出の可能性を検証するための基盤技術開発が主な目的となる.本年度は,特に昨年度開発を行った個人的な悩みに関する投稿(クレイム申立て投稿)を推定するモデルを用い,2020年3月と4月のコロナ禍初期における社会問題について俯瞰できるインタフェースの試作を行った.試作したインタフェースを用い,分析結果から推定した社会問題の解決に興味を持つ方に利用し,発見できる事例の性質の評価を行った.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍のためにワークショップの開催が滞っているため.
|
Strategy for Future Research Activity |
滞っていたワークショップの開催を引き続き行っていく.
|
Causes of Carryover |
コロナ禍でワークショップ開催が滞ったため
|
Research Products
(1 results)