2020 Fiscal Year Research-status Report
Practical survey and analysis framework for spatial visitor behavior and its application to tourism destination management
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19K20572
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| Research Institution | Toyo University |
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Principal Investigator |
杉本 興運 東洋大学, 国際観光学部, 准教授 (40743092)
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2019-04-01 – 2022-03-31
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| Keywords | 観光回遊行動 / 観光地マネジメント / 観光インパクト / 地理情報システム / 観光地マーケティング / 人流データ |
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| Outline of Annual Research Achievements |
世界規模での観光発展による交流人口の増加によって、様々な観光地で訪問者のインパクトに対応するための持続可能な観光のための地域マネジメントが求められている。なかでも正負のインパクトの空間的波及の指針となる回遊行動の実践的な調査の方法論構築の必要性が高い。本研究は、観光地域における訪問者と環境に関わる諸要素の相互作用を考慮した観光回遊行動の調査・分析フレームワークの構築と実践を主要な目的としている。2020年度は、主に観光地のマネジメントや観光行動に関する文献調査、人流データ取得に関する技術動向の調査、人流ビッグデータ分析の調査事例に関する論文の執筆を進めた。
まず、文献調査では、観光地の経営や計画の理論や方法論に加え、そこで実施される観光行動調査の様々な方法論について整理を行った。そして、観光地マーケティング、観光施設開発、混雑度のマネジメントなどに対する観光行動調査の有用性について検討した。次に、それらをふまえ、人流データの取得や解析に関わる最新の技術動向や地域への導入可能性を探るため、複数の企業へのヒアリングや見学会を実施した。その結果、人流や空間に関するビッグデータ利用の他、高速通信、人工知能、映像解析といった最新技術の地域への導入可能性があることがわかった。その他、様々な人流データ（アンケート、GPS、ビッグデータ）を使った観光行動空間の把握方法に関する原稿や、地理情報システムによって大都市圏の日帰り観光動態を様々に分析・視覚化した調査に関する原稿を執筆し、それぞれ書籍として公開した（後者は2021年4月に出版）。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は具体的なデータ解析やそれに基づく分析フレームワークの構築までを目指していたが、そこまでには至っていない。
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| Strategy for Future Research Activity |
これまでの観光回遊行動の研究から得られた知見を総合化し、様々な観光地のマネジメントに応用可能な調査や分析のフレームワークの構築を試みる。
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| Causes of Carryover |
観光回遊行動に関する人流データを利用した調査や、それに基づく分析フレームワークの構築を実施する予定であったが、他の調査に思いのほか時間をとられたため、計画通りに資金を支出できなかった。繰越金額については、次年度に行う予定のデータ購入や、論文投稿のための各種費用に当てることを計画している。
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