2022 Fiscal Year Research-status Report
「プラットフォーム」を通じた地域課題へのアプローチ
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19K20636
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Research Institution | Seikei University |
Principal Investigator |
吉見 憲二 成蹊大学, 経営学部, 准教授 (10570054)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | プラットフォーム / 地域コミュニティ / アフターコロナ / レジリエンス |
Outline of Annual Research Achievements |
一昨年度、昨年度に引き続き、長引くコロナ禍によって多くの地域の活動が自粛しており、研究の実施が著しく困難であった。特に、訪問調査を予定していた時期が第7波および第8波の流行と重なっていたことから、計画の変更を余儀なくされてしまった。 本研究の対象として、コロナ禍前における地域の取り組みがアフターコロナの社会において継続/復活するかについて地域プラットフォームにおけるレジリエンスといった観点から検証を行うことを予定している。しかしながら、地域活動自体が抑制されているため、調査の再開が見通せない状態であった。 他方で、コロナ禍においてオンライン等で継続していた活動が徐々に対面に回帰している事例も見られている。こうしたオンラインによるコミュニティの拡大がその後も維持されているかなども新たな研究の関心となっている。昨年度の研究では、制作者(担い手)、地域、閲覧者・訪問者の三者のバランスが地域コンテンツの定着において重要であるという「地域コンテンツの定着モデル」の仮説を提案した。アフターコロナ社会におけるオンラインコミュニケーションツールの活用においては、こうしたコロナ禍の取り組み状況の差異が影響を与えると考えられる。 本年度はその検証を予定していたものの、前述の通り第7波および第8波の流行の影響により、具体的調査の実施は次年度に延期することとなった。そのため、本年度はプラットフォームにおける評価や地域に関連した研究の成果把握に関する文献調査を中心に取り組んだ。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究開始年度から深刻化したコロナ禍の影響により、引き続き全面的な停滞を余儀なくされている。ウィズコロナの進展を踏まえて、大学の長期休暇期間に調査再開を予定していたが、第7波および第8波の時期と重なってしまったこともあり、再度調査を延期することとなった。地域の活動自体が制限されているため、調査を実施することが困難な状況が続いている。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行に伴い、すでにいくつかの地域を対象にした調査を再開している。3年以上にわたるコロナ禍によって地域活動にも様々な影響が生じているため、特にレジリエンスの観点から地域プラットフォームが果たす役割について検討していく予定である。
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Causes of Carryover |
研究を一年延長することになったため、無理に予算を消化せず次年度に持ち越すこととした。コロナ禍で実施できなかった訪問調査を中心に予算を使用する予定である。
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