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2018 Fiscal Year Annual Research Report

西日本方言の敬語運用に関する言語地理学的研究

Research Project

Project/Area Number 18H05579
Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

酒井 雅史  大阪大学, 文学研究科, 助教 (20823777)

Project Period (FY) 2018-08-24 – 2020-03-31
Keywords方言敬語 / 敬語運用 / 自然会話 / ロールプレイ会話 / 言語地理学
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、研究代表者がこれまで扱ってきた滋賀県長浜市方言に見られる敬語運用の特徴に言語地理学的な位置づけを与えるべく、西日本諸方言の敬語運用の地理的バリエーションを明らかにしようとするものである。
初年度は、徳島県徳島市、広島県広島市においてフィールドワークを実施し、会話データの収集を行った。収集した会話データはほぼ文字化を終えており、現在確認・整備作業中である。会話データの収集と整備にあてる当初の予定からは収録地点数の点でやや遅れているが、次年度以降は、会話資料の分析をもとにした敬語運用の分布を明らかにするという本研究の目的に照らし、これらの地点での追加調査および、他地点でのデータの収集を進めていく予定である。
自然談話資料等の会話資料の分析をもとに西日本諸方言の敬語運用の地理的バリエーションを明らかにするという目的の一環として、『科学研究費補助金成果報告書 全国方言文法辞典資料集(6) 滋賀県長浜市方言談話集』を刊行した。また、会話資料に準ずる資料として『昔ばなし資料』を用いた地理的分布に関する成果(「読みがたりむかし話資料にみる素材待遇形式―関西方言における分布と運用の特徴―」日本語学会2018年度秋季大会、「関西方言における素材待遇形式の分布―読みがたり昔ばなし資料を手がかりに―」『阪大日本語研究』第31号)を発表した。
方言形成論について議論が深まりを見せていく中で、敬語運用の分布を明らかにすることで、形式の分布から読み取れるこれまでの方言形成論に新たな知見をもたらし、当該分野の議論をより深化させることに寄与し得る。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

会話データの収集が、フィールドワークに行ける日数が限られたため、当初の予定よりもやや遅れている状態である。すでに赴いている地点のデータの補充および、言語地理学的考察に必要な地点を精査し、優先的にデータが必要な地点を選定し収集していく予定である。

Strategy for Future Research Activity

会話データに関しては、すでに赴いている地点のデータの補充および、言語地理学的考察に必要な地点を精査し、優先的にデータが必要な地点を選定し収集する予定である。くわえて、迅速な成果発表につなげていいけるよう並行して収集した会話データの文字化および整備を行っていく予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2019 2018

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 関西方言における素材待遇形式の分布―読みがたり昔ばなし資料を手がかりに―2019

    • Author(s)
      酒井雅史
    • Journal Title

      阪大日本語研究

      Volume: 31 Pages: 1-15

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 読みがたりむかし話資料にみる素材待遇形式―関西方言における分布と運用の特徴―2018

    • Author(s)
      酒井雅史
    • Organizer
      日本語学会2018年度秋季大会

URL: 

Published: 2019-12-27  

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