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2021 Fiscal Year Annual Research Report

PK-PD analysis for aprepitant personalized dose adjustment to optimize individualized antiemetic therapy

Research Project

Project/Area Number 19K21226
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

勝部 友理恵  九州大学, 大学病院, 薬剤師 (10827223)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywords白金系抗がん薬による悪心・嘔吐 / サブスタンスP / アプレピタント
Outline of Annual Research Achievements

(概要)これまで本研究対象であるアプレピタント 定量系の樹立は完了しており、令和3年度ではアプレピタントの薬効発現に関連する因子の探索を目指した前向き観察研究を予定していた。サブスタンスPは血漿中成分との交差反応性が高く、酵素結合免疫吸着アッセイ (ELISA) 分析法は適切とは言えず、また、血漿中のサブスタンスPはプロテアーゼに速やかに分解されることや容器への物理的吸着の影響が大きく緻密な条件下で検体採取および測定する必要がある。そこで唾液試料を用いた液体クロマトグラフ・タンデム質量分析 (LC-MSMS) 法を用いた唾液中におけるサブスタンスPの安定的な測定系の樹立を行った。
(結果)1. まず、サブスタンスPの物理的吸着や検体保管時の安定性維持のための前処理条件設定を行った。すなわち、液液抽出および各種デバイスを用いた固相抽出の検討を行い、サブスタンスPの標品を用いて単一マトリクス中での定量を可能とした。2. 同意の得られた健常者を対象として唾液中のサブスタンスP濃度を測定したところ、ELISA法を用いた定量値と大きな乖離が認められた。
(今後の展望)血漿中に共存する類似物質との交差反応性の高さから、サブスタンスPはELISA法を用いた定量分析は適しておらず、市販されているELISA分析キットの一部では血漿試料の使用は適さないと明記されている。一方で、本検討においても、血漿同様に唾液中のサブスタンスP濃度はELISA分析法とLC-MSMS分析法とで定量値に大きな乖離が認められたことから唾液中にも血漿同様に類似物質との高い交差性を示した可能性が考えられる。既存の報告ではサブスタンスPのELISA
法による定量値と悪心・嘔吐の発現との相関性を示す文献は多数存在していることから、交差反応性を示す類似物質が代替マーカーとなる可能性について検討を進めていく。

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Published: 2022-12-28  

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