2019 Fiscal Year Annual Research Report
ストレスチェックデータの集団分析による職場状況の見える化と職場環境改善工夫の検討
Project/Area Number |
19K21460
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Institution | Saku University |
Principal Investigator |
朴 相俊 佐久大学, 看護学部, 准教授 (30730642)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ストレスチェック / 集団分析 / 職場環境改善 / アクションプラン |
Outline of Annual Research Achievements |
■目的:本研究では、職業性ストレス簡易調査票の調査データや職員を対象として開催するワークショップでの得られたデータを用い、組織内間で見られるストレス形態及び組織環境改善に向けての課題とニーズを分析し、今後のメンタルヘルス推進事業実施に反映する。また、職場環境改善の実施上に必要とされる具体的なアクションプランを作成し、職場環境改善に向けて最もニーズが高い介入要素について提案する。■方法:2019年5月~8月に株式会社日信工業4事業所で勤務している職員を対象にワークショップ形式によるヒアリング調査を行った。参加者は、直江津工場19名、東部工場22名、本社開発20名、栃木開発20名で構成され、グループワークの時間は2時間とし、職場環境改善に向けての課題とニーズについて半構造化されたインタビュー項目を3つ設定した。項目についての詳細は以下の通りである。Gr1.ストレスチェック分析結果からの職場状態をみて「職場環境・仕事の自由度」と「疲労感・抑うつ感」について良いと答えた人が少ない理由、Gr2.職場の良さ(強み)と働く環境として不便(不安)だと感じること、Gr3.働きがいのある仕事が続けられるように必要と思う支援(要望・改善)。ワークショップで調査者によって提示された質問に対する参加者からのデータは文字記録によって収集され、語と語の関係を解明するための共起ネットワーク分析の検討を行った。■結果:Gr1では、仕事の質と量・仕事への意識・物理職場環が提示された。Gr2では、人的資源の豊かさ・仕事への意識の高さ・対応・協力度が強みとして、人間関係に対する不安・職場環境への不満・作業内容への不安・作業設備への不満が不便(不安)要因として提示された。Gr3では、職場の環境整備・仕事評価への見える化・話し合い場の設定・作業スペーズの確保が課題、要望として提示された。
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Research Products
(1 results)