2022 Fiscal Year Research-status Report
天正少年使節と慶長遣欧使節の関連性とニュースとしての版画制作
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19K23023
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
藤川 真由 明治大学, 大学院, 特任講師 (20848866)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2024-03-31
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Keywords | 天正遣欧使節の着物 / 来賓の歓迎ルート / 食の異文化交流 / 慶長遣欧使節とフィレンツェ |
Outline of Annual Research Achievements |
ヨーロッパにおいて天正遣欧使節と慶長遣欧使節がどのように歓迎されたか、両使節の関連、さらに彼らを描く版画の制作、彼らに関する情報の伝達に焦点を当てて書き進めた。日本にいながら執筆に集中することができた。
また、ブルーノ・ケスラー財団イタリア・ドイツ歴史学研究所から招待を受け、そのオンライン・シンポジウムにて、天正遣欧使節の着物について発表した。彼らはどのような着物をヨーロッパに持ち込んだかを分析し、使節を企画したイエズス会は、同地において着物をどのように外交上利用したのか考察した。さらに、ケスラー財団の依頼を受け、使節はヨーロッパの人々とどのように交流し、また現地の人々は自分たちの街をアピールするため、使節にどのような場所を見せたかにつき論文を執筆した。この拙論(2023年7月出版予定)では、歓迎の一環として使節に振舞われた食べ物に関する異文化交流についても検討した。
そのほか、イタリア各地で発見した天正遣欧使節と慶長遣欧使節に関する文献について出版をした。これらの文献はコロナ前に調査したものであり、今回、翻刻し、解釈を書き加えて紹介した。特に、慶長遣欧使節がフィレンツェにてあまり歓迎されなかったことを示唆する資料は貴重である。従来、フィレンツェにおける慶長遣欧使節の動向はあまり研究されておらず、天正遣欧使節と同様に歓迎されたと解釈されていた。しかしながら、申請者が以前発表した論文でも述べたように、実際は違ったようである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍における研究に慣れたため。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年は本課題の最終年度であるため、調べた文献の内容を再度確認し、英語、また日本語による出版に注力したい。
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Causes of Carryover |
コロナ禍により現地調査を行なっていないため
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Research Products
(2 results)