2019 Fiscal Year Research-status Report
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19K23323
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
石川 奈保子 早稲田大学, 人間科学学術院, 講師(任期付) (40846896)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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Keywords | 自己調整学習 / 生涯学習 / オンライン大学 / eラーニング / 社会人学生 |
Outline of Annual Research Achievements |
eラーニング制大学通信教育課程(オンライン大学)で学ぶ女性の学習環境の現状をインタビュー調査することで、学習阻害要因と、その対処としてどのように自己調整学習をしているのかを明らかにすることを目的とする。オンライン大学の学生の約9割は社会人である。特に女性は、仕事に加え、家事・育児・介護も担いながら学習している場合も多い。女性の学習環境における問題点と理想、学習時間の確保や学習継続のための方略について検討することで、生涯学習の成功の方法構築に寄与したい。 2019年度は14人に対してインタビュー調査を実施した。(1)学習の目的、(2)学習環境の現状と理想、(3)学習をうまく進めるために工夫していること、(4)卒業後の自身の理想像、について、半構造化面接法を用いてインタビューした。 2020年度は、引き続きインタビュー調査を実施するとともに、データ分析と成果発表を進める。インタビュー対象人数は合計20人程度を想定している。よって、2020年度はさらに6人程度の協力者にインタビュー調査を実施する。2019年度の課題として、20・30代の協力者が少ないことが挙げられる。そこで、若年層を中心に協力者を募集することで、幅広い年代の学生が在籍する「オンライン大学」だからこそ構築される学習環境を明らかにしたい。最終年度であるため、データ分析を進めながら学会発表を順次行う。最終的な成果として論文化を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2019年度は、インタビューの想定人数が20人程度のところ半数以上の14人に対して調査できた。また、分析も並行して進められている。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は、引き続きインタビュー調査を実施するとともに、データ分析と成果発表を進める。 インタビュー対象人数は合計20人程度を想定している。よって、2020年度はさらに6人程度の協力者にインタビュー調査を実施する。2019年度の課題として、20・30代の協力者が少ないことが挙げられる。若年層を中心に協力者を募集することで、幅広い年代の学生が在籍する「オンライン大学」だからこそ構築される学習環境を明らかにしたい。最終年度であるため、データ分析を進めながら学会発表を順次行う。最終的な成果として論文化を進めていく。
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Causes of Carryover |
次年度使用が生じた理由は、「旅費」が予定額より著しく少なかった点については、調査旅費に学内研究助成費を優先して使用したこと、調査を代表者所属のキャンパスで実施したケースが5件あったために学内研究助成費でほぼ賄えたことによる。また、「その他」不使用については、予定していた事項を学内研究費から支出してしまったことによる。 次年度の使用計画は、物品費10万円(図書資料等10万円)、旅費80万円(インタビュー調査旅費50万円、学会参加旅費30万円)、人件費・謝金6万円(調査謝金5万円、英文校閲費1万円)、その他12万円(学会参加費5万円、論文別刷費7万円)である。
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