2019 Fiscal Year Research-status Report
Establisment of Patient derived tumor orthotopic xenograft mouse model in biliary carcinoma
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19K23914
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
吉川 潤一 藤田医科大学, 医学部, 助教 (40841185)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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Keywords | 胆道癌 / 患者由来腫瘍移植片 / PDX / PDOX |
Outline of Annual Research Achievements |
京都大学で臨床研究の承認および動物実験計画の承認を得て、京都大学附属病院で行われた胆道癌手術患者の胆道癌組織を研究用に採取した。検体をヌードマウスの皮下に移植した。腫瘍がヌードマウスの皮下で生着し十分大きくなるまでに8ヶ月要した。腫瘍が生着したヌードマウスの継代を行い現在飼育中である。また藤田医科大学で同様の研究を開始するための準備に着手した。動物実験計画の倫理申請等を終了し、実験器具の準備を行った。また藤田医科大学では腫瘍の生着に時間がかかるヌードマウスの問題点を解決すべく、ヒト胆道癌組織が容易に生着しやすいと報告されている新規の遺伝子改変免疫不全マウスを使用する許可も得た。今後、藤田医科大学ではこの新規の遺伝子改変免疫不全マウスを用いてヒト胆道癌の皮下移植および同所性移植を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2019年度、京都大学で胆道癌患者3名から本研究用の検体採取を行った。検体は手術で採取した後、すぐにヌードマウスの皮下に移植した。生着し腫瘍が十分大きくなるまでに8ヶ月程度要した。腫瘍が生着したヌードマウスの継代を行い現在飼育中である。また、異動後の藤田医科大学で同様の研究を開始するための準備に着手した。動物実験計画の倫理申請等を終了し、実験器具の準備を行った。また藤田医科大学では腫瘍の生着に時間がかかるヌードマウスの問題点を解決すべく、ヒト胆道癌組織が容易に生着しやすいと報告されている新規の遺伝子改変免疫不全マウスを使用する許可も得た。藤田医科大学の臨床研究の倫理委員会で承認され次第、研究開始できるよう準備中である。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は、藤田医科大学にて研究を開始する。ヒト胆道癌組織が非常に生着しやすい遺伝子改変免疫不全マウスを用いて、皮下移植、および同所性移植(胆管への移植)を2020年度夏より開始する予定である。2020年度末までに解析結果が集積されると考える。また京都大学の2019年度の皮下移植したマウスに関しても、京都大学にて同所性移植(胆管への移植)を行い、データの集積を行う予定である。
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Causes of Carryover |
残金がわずかに生じたため。翌年度は動物実験のための麻酔器・手術機器、諸検査、学会発表などの費用ために使用する。
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