2019 Fiscal Year Research-status Report
Rumination症候群の逆流生理の解明:シンチグラフィーを用いた動的病態評価
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19K23934
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中川 健一郎 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 助教 (50849461)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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Keywords | Rumination syndrome / 胃食道逆流症 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度の研究実績としては、胃食道逆流評価のために用いる24時間食道pHインピーダンスモニタリングの医療機器購入を行った。テクネシンチ製剤を用いた食道胃シンチグラフィーによる胃食道逆流の病態評価方法については、当院放射線診断科医と放射線技師を交えて議論を何度も繰り返し、研究開始のため準備を進めている。その中で人の臓器の模型(ファントム)を用いて、実際に投与した99mテクネシンチグラムの描出方法や、客観的評価方法についても確認を行った。 これまでproton pump inhibitor (PPI)を投与しても胸やけ・逆流症状が改善しないgastroesophageal reflux disease (GERD)患者約50人に対して、食道high-resolution manometry (HRM)と24時間食道pHインピーダンスモニタリングを行い、rumination syndromeの診断を行っている。本年5月13日に本研究が当院倫理委員会において最終承認されたため、このrumination syndromeと診断された患者の中から本研究への参加を募集している。また、rumination群の対象群となるGERD群についても、当院通院中のGERD患者から本研究への参加募集を同時に行っている。 学会活動としては、2019年9月にポルトガルのリスボン市で開かれたNeuroGASTRO2019で本研究と関連のあるrumination syndromeとGERDの病態の違いの検討について演題発表を行い、Queen Mary University of LondonのDaniel Sifrim教授と本研究課題とシンチグラフィーによる評価方法について議論を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究を開始するにあたって当初の予想よりも倫理委員会の承認まで時間を要しており、そのためやや遅れていたが、2020年5月13日に最終承認され、現在研究参加対象者の募集を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、PPI抵抗性GERD患者に対して、食道HRM、24時間食道pHインピーダンスモニタリングを行い、rumination syndromeの患者を診断を行ったうえで、研究参加の募集を継続する。それと同時に、対照群であるGERD患者の参加募集も行う。
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Causes of Carryover |
2019年度の残額については、研究進行状況の遅れに伴うものであり、物品費・消耗品で主に残額が生じた。そのため、次年度の研究参加者への謝礼の他、物品費・消耗品の購入が必要となる。
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Research Products
(1 results)