2020 Fiscal Year Research-status Report
重い障害を持つ子どもと死別した高齢介護者のレジリエンスの様相
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19K24214
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Research Institution | Takarazuka University |
Principal Investigator |
浅井 直子 宝塚大学, 看護学部, 助教 (30841093)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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Keywords | レジリエンス / 重症心身障害児 / 高齢者 / 悲嘆 / ソーシャルサポート / 家族 / 強み |
Outline of Annual Research Achievements |
重症心身障害児(者)の生存期間は56歳で50%と言われ、親よりも先に子どもが亡くなるケースが半数を占める。介護者は子どもの死後、悲嘆の中でも支援が早々に離れるため、悲しみに対しての十分な支援がなされていないと感じていた。子どもの死は病的悲嘆の危険因子であり、病的悲嘆に移行した事例も報告されていた。しかし、そのような状況下においても悲嘆の過程を乗り越え社会活動に意欲的に参加している高齢介護者もいる。重い障害を持つ子どもの保護者がその状況を乗り越える要因についての研究はなされているが、その過程については明らかにされていない。本研究の目的としては、重い障害を持つ子どもの高齢介護者が、意欲的に社会貢献に至るまでの過程と、その過程に影響する要因を明らかにすることである。2019年度の研究計画概要は、所属機関の倫理審査申請などインタビュー調査の準備を行い、インタビュー調査を実施することであった。 2019年度の成果としては、10月に大学の倫理審査にて研究計画書の受理を受けた後の11月からインタビュー調査を開始した。対象者5名のインタビュー調査を行えたが、その後COVID-19の影響で面接調査ができない状況が続いた(緊急事態宣言の発令)。2020年7月に面接調査を電話での聞き取り調査に変更した研究計画書を提出し8月に倫理審査委員会の承認を受けた。2021年度も電話での調査を依頼するが、現在の状況での研究依頼が難しい状況が続いている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19の感染拡大により、心理的な影響もあり対象者への聞き取り調査依頼が難しい状況が続いている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後もこの状況が続くと考えられるがワクチン接種が進めば対象者の状況も変わるのではないかと思わる。対象者が高齢者であり電話での調査にて継続する。
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Causes of Carryover |
インタビューができない状況で、研究が進行していないため。
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