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2019 Fiscal Year Research-status Report

干渉除去技術を用いた高信頼低遅延無線ネットワーク構築に関する研究

Research Project

Project/Area Number 19K24352
Research InstitutionHiroshima City University

Principal Investigator

小林 真  広島市立大学, 情報科学研究科, 助教 (00843509)

Project Period (FY) 2019-08-30 – 2021-03-31
Keywords無線ネットワーク
Outline of Annual Research Achievements

申請者は,屋外環境において実空間と柔軟な仮想空間とを融合することで,人間にとって快適・安全な空間の実現を目指している.既存のISMバンドを用いた無線センサネットワークによる実空間と仮想空間融合の取り組みでは,信頼性が低く遅延が大きいという問題があった.本研究では,実空間と仮想空間の密な融合に向けて,高信頼・低遅延無線ネットワークの構築を目的とする.具体的には,電波伝搬環境をに応じて干渉除去技術とBackscatter技術を制御することで,自己干渉・外来干渉の除去による高信頼・低遅延無線ネットワークを設計・構築を目指している.本年度は,電波伝搬環境に関する測定,高信頼ネットワークを実現するための送信スケジュール,自己干渉除去を用いた通信における伝送レート制御に関する研究を行った.電波伝搬環境測定では,地中の電波伝搬の特性について計測を行った.農業や土砂災害検知のためのセンシングのために地中との高信頼な無線ネットワークの構築するための基礎的なデータを取得する事ができた.成果の一部は国内学会で発表を行った.高信頼ネットワークを実現するための送信スケジュールに関する研究では,無線端末の置かれている状況に応じて適応的な送信制御を行う手法を設計した.実空間の情報を仮想空間に取り込むために重要な研究であると考えて居る.本研究の一部も,国内学会での発表を行った.現在国際会議への採録を目指して研究を継続している.自己干渉除去を用いた通信における伝送レート制御に関する研究では,低遅延な無線ネットワークを実現するために自己干渉除去技術を用いた無線ネットワークを構築するために必要な伝送レート制御について設計した.当該研究は,論文誌に投稿したものの,採録には至らなかった.現在査読で指摘された内容を踏まえて,研究を推進している.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

自己干渉除去を用いた無線通信の高信頼化に関する研究に取り組んできて,国際会議および論文誌への採録を目指して投稿をおこなったものの,採録には至らなかった.このことから,想定していたよりも研究の公表という観点で遅れている.電波伝搬環境に関する測定,高信頼ネットワークを実現するための送信スケジュールに関する研究については,電波伝搬環境測定・高信頼ネットワークを実現するための送信スケジュールに関する研究では,国内学会での発表を行った.現在国際会議への採録を目指して研究を継続している.研究自体は進捗していっている.想定よりは遅れているものの,2020年度に向けて礎となる部分ができてきていると考えている.

Strategy for Future Research Activity

論文誌に採録されるように,査読コメントを踏まえて研究を改善していっている.また国内学会で発表した内容を国際会議や論文誌で採録されるように研究を推進していく.具体的には,自己干渉除去技術を用いた伝送レート制御に関する研究をより実環境に近い状況を想定したシミュレーションによる実験を実行する.さらに地中・山岳地における電波伝搬環境に関する測定を継続する.結果を踏まえて,高信頼な無線ネットワーク実現に必要な制御を設計する.
研究申請当初は本年度は実験による検証を進める予定にしていたが,コロナウイルスの影響によって実験計画を遂行することができるか不透明である.このことから,シミュレーションベースにした研究を推進していく予定である.

Causes of Carryover

本年度に採録を目指していた国際会議および論文誌に採録されなかったためである.具体的には国際会議に採録されていれば,渡航費や発表費用としておよそ30万円ほど支出される予定であった.さらに,論文誌に採録されていれば20万円程が支出されるよていであった.さらに,コロナウイルスの影響によって年度末に予定していた国内学会への参加費および旅費を支出しなかった.これらのことから,次年度使用額が生じた.これらの費用については,現在再度論文誌への採録を目指していることから,採録に向けた実験のための機材を購入する費用にも充てる予定としている.さらに,論文誌への採録後の費用としてあてる予定である.

  • Research Products

    (4 results)

All 2020

All Presentation (4 results)

  • [Presentation] 920MHz帯電波を用いた土壌水分量の推定手法の基礎検討2020

    • Author(s)
      岡本 真美, 小林 真, 新 浩一, 西 正博
    • Organizer
      電子情報通信学会総合大会
  • [Presentation] 電波環境におけるVHF帯ノイズと湿度の関係の基礎調査2020

    • Author(s)
      増長 遥, 小林 真, 新 浩一, 西 正博
    • Organizer
      電子情報通信学会総合大会
  • [Presentation] 920MHz帯無線を用いたヒト室内移動経路推定手法の基礎検討2020

    • Author(s)
      堀田 禎之介, 小林 真, 新 浩一, 西 正博
    • Organizer
      電子情報通信学会総合大会
  • [Presentation] 土砂災害前兆検知のためのLPWA送信スケジュールの基礎検討2020

    • Author(s)
      出原 聡, 小林 真, 新 浩一, 西 正博
    • Organizer
      電子情報通信学会総合大会

URL: 

Published: 2021-01-27  

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