2020 Fiscal Year Annual Research Report
アジアに展開する感染症研究拠点を活用した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する緊急研究
Project/Area Number |
19K24679
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
森田 公一 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (40182240)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷部 太 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (20253693)
安田 二朗 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (10282518)
井上 真吾 長崎大学, 熱帯医学研究所, 准教授 (00346925)
櫻井 康晃 長崎大学, 感染症共同研究拠点, 助教 (00818338)
川口 寧 東京大学, 医科学研究所, 教授 (60292984)
松浦 善治 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (50157252)
押谷 仁 東北大学, 医学系研究科, 教授 (80419994)
森 康子 神戸大学, 医学研究科, 教授 (50343257)
齋藤 玲子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30345524)
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Project Period (FY) |
2020-02-20 – 2021-03-31
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Keywords | 新型コロナウイルス / COVID-19 / SARS-CoV-2 / 海外研究拠点 / 迅速診断法 / 蛍光LAMP法 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度に開発したSARS-CoV-2の⊿N抗原ELISA法による血清診断系を長崎大学、東北大学、新潟大学で感度・特異度を検証した。長崎大学では中和抗体価を対象として感度・特異度は、91.2%, 93.7%と良好な値を示した。このシステムは2020年7月にベトナムのDa Nang市で発生した流行で一次血清9936検体、その後11月の二次血清1992検体の検査で利用された。また2021年1月下旬にHai Duong省で発生したUK型変異株による流行では流行初期に1943人の一次血清、3月に1263人から二次血清を採取しELISA法による血清調査を実施するとともに48株のSARS-CoV-2株を分離し、全ゲノム解析を実施しており現在論文を作成中である。さらに長崎大学と大阪大学で中和試験を安全に実施できるシュードウイルスを用いる測定系や抗原検出イムノクロマト法を開発した。 核酸検出系の開発では初年度に蛍光LAMP法を開発し公定法として認可を受け、2020年4月に長崎港で発生したクルーズ船の集団発生でRT-PCR法との比較検証の結果、感度・特異度ともに99.9%以上という高い一致率を確認した。また東京大学では、変異ウイルス株由来Sタンパク質を用いたウイルス膜融合系を樹立し、変異株ウイルス感染に対する薬剤、抗体等の迅速評価系を構築した。 インドネシアでは2021年3月の時点で総計約4万検体に2万例の陽性を確認し、流行初期に分離したウイルスの中に全ゲノム解析から2種類のスパイク変異を見出した。これらの変異型を同定するためのPCRプローブを作成し、各変異型の消長を調査した。その1つQ677H変異は4月下旬に東ジャワ州で発生し、5月以降この変異型は陽性検体の約10%を占めるに至っていたが、12月にその割合が30%に上昇した。この変異型の広域伝播の可能性を示唆しており監視継続の重要性を示した。
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Research Products
(52 results)
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[Journal Article] The first 2019 novel coronavirus case in Nepal2020
Author(s)
Bastola Anup、Sah Ranjit、Rodriguez-Morales Alfonso J、Lal Bibek Kumar、Jha Runa、Ojha Hemant Chanda、Shrestha Bikesh、Chu Daniel K W、Poon Leo L M、Costello Anthony、Morita Kouichi、Pandey Basu Dev
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Journal Title
The Lancet Infectious Diseases
Volume: 20
Pages: 279~280
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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