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2019 Fiscal Year Research-status Report

豊かな土壌微生物群をはぐくむ野生トマトに学ぶ新たな作物遺伝資源の開発

Research Project

Project/Area Number 19KT0033
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

橋本 将典  東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (20615273)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤本 優  東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (60554475)
Project Period (FY) 2019-07-17 – 2022-03-31
Keywords土壌微生物 / トマト / 作物遺伝資源
Outline of Annual Research Achievements

本年度は、野生トマトが持つ土壌微生物叢との共生能力の特徴を明らかにすることを目指し、野生および栽培トマトにおける根圏微生物叢の比較解析を行った。野生トマトおよび栽培トマトを、複数箇所から採取した耕地土壌を用いてポットで栽培した後、根組織を回収しDNA抽出を行った。細菌および糸状菌のそれぞれに普遍的な遺伝子領域をPCR増幅し、そのPCR産物を配列解読することにより、根に生息する微生物群集の種構成を調べた。その結果、細菌および糸状菌のいずれにおいても、土壌の由来の違いによる影響を強く受けることがわかった。さらに、細菌および糸状菌のいずれにおいても、野生トマトと栽培トマト(遺伝型)の違いによる影響は、統計的に有意であった。また、野生トマトと栽培トマト間で、いくつかの微生物種の相対存在度が異なることを明らかにした。以上のことから、野生トマトは、土壌微生物叢との共生能力におけるいくつかの指標において、栽培トマトと異なる特長を持つことが示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本年度は、当初計画の通り研究を実施することにより、野生トマトが持つ土壌微生物叢との共生能力と関係すると思われるいくつかの知見を得ることができたため。

Strategy for Future Research Activity

本年度は、計画通り研究を実施し、次年度以降の基礎となる知見を得ることができた。次年度については、当初の研究計画に沿って研究を推進するとともに、前年度に得られた成果のさらなる検証を実施する。

Causes of Carryover

本年度は、野生および栽培トマトの根圏微生物叢の比較解析において、複数の由来の異なる土壌を用いたために、配列情報の解析に時間を要し、野生トマトと栽培トマトの形質を比較するための栽培実験の一部を行うことができなかった。次年度は、これらの実験をできるだけ早期に行い、野生トマトと栽培トマト間で共生能力の違いに関係する可能性のある栽培形質を明らかにする。

  • Research Products

    (1 results)

All 2020

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] トマト栽培種および野生種における根圏微生物叢の比較解析2020

    • Author(s)
      橋本将典・藤本優・阿部淳・根本圭介
    • Organizer
      日本作物学会第249回講演会

URL: 

Published: 2021-01-27  

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