Research Abstract |
本研究の目的は,原子炉ニュートリノを用いて第3のニュートリノ振動を検出し,現在ニュートリノ研究で最も火急の課題であるθ13と呼ばれるニュートリノ混合パラメータの測定を行い,ニュートリノ物理に新しい展開の道をひらくことである. 本研究対象であるDoubleChooz実験は、フランスのChooz原子力発電所にニュートリノ検出器を設置し、原子炉ニュートリノの欠損を測定することによりニュートリノ振動を検出し、その振動の大きさからθ13を測定する。DoubleChooz実験は最終的にsin^2〓_<13>をこれまでの約5倍の精度である0.03の精度で測定する.また次世代の原子炉ニュートリノ検出器の開発も行う. DoubleChoozグループは,フランス,日本,ドイツ,アメリカ,スペイン,ブラジル,ロシアからなる国際共同実験であり,本研究グループは,東北大,東京工業大学,首都大,新潟大学,神戸大,東北学院大,広島工大からなる日本グループとして,DoubleChooz実験の重要な部分である光検出システム、データ収集システム、検出器シミュレーション,解析などを担当している.
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