2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20031018
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
中嶋 琢也 Nara Institute of Science and Technology, 物質創成科学研究科, 助教 (70379543)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 靖哉 奈良先端科学技術大学院大学, 物質創成科学研究科, 准教授 (80324797)
湯浅 順平 奈良先端科学技術大学院大学, 物質創成科学研究科, 助教 (00508054)
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Keywords | ナノ材料 / 環境分析 / 光物性 / 分子認識 / 有機工業化学 / イオン液体 / レーザー / 発光 |
Research Abstract |
我々はこれまで水溶性のCdTeナノ結晶がカチオン交換機構により疎水性のイオン液体(bmimTFSI)に効率的に抽出され、イオン液体中において優れた発光特性、耐久性を示すことを報告した。本公募研究では、このイオン液体-半導体ナノ結晶コンポジットの光機能性を評価し、いくつかの興味深い特性・機能を見い出すことが出来た。本年度は、以下の2点について重点的に検討を行い、下記の成果を得た。 半導体ナノ結晶は、イオン液体をマトリックスとすることで、低温で高い発光効率を示し、また、極低温での分光分析から、その励起状態が明るい励起子と暗い励起子にエネルギー分裂することを見出した。高温状態では、主に明るい励起子に励起状態が分布するのに対し、50K以下の低温では暗い励起子が支配的となる。また、その励起状態の分裂のエネルギー幅が量子閉じ込め効果により、サイズ依存することを見出した。 イオン液体を溶媒とした高分子電解質およびカーボンナノチューブの交互積層薄膜の作成にはじめて成功した。
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Research Products
(4 results)