2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20200033
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
円谷 健 大阪府立大学, 理学系研究科, 准教授 (00372855)
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Keywords | ペプチド / タンパク質 / 生体分子 / バイオテクノロジー / 進化分子工学 / バクテリオファージ / 試験管内進化 / ケミカルバイオロジー |
Research Abstract |
これまでに,ファージ表層提示法により,C末端ヘリックス外側のアミノ酸をランダム変異したヘリックスマイクロ抗体ライブラリーを構築し,マウス顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)受容体に対してスクリーニングを行い,受容体結合性マイクロ抗体の獲得およびその試験管内進化に成功している。昨年度に引き続き,本年度は,マイクロ抗体としての潜在能力を評価した。まずG-CSF受容体結合性マイクロ抗体を用いて抗原性を検討した。続いて新たに,ヒトFcに対するスクリーニングを行い,Fc特異的マイクロ抗体を獲得し,その機能解析を行った。 (1)マイクロ抗体の抗原性の検討:マイクロ抗体,マイクロ抗体-KLHコンジュゲート+アジュバント,およびマイクロ抗体+アジュバントをそれぞれマウスに免疫し,ELISAにより血中抗体価を評価した。その結果,マイクロ抗体のみを注射したマウスの抗体価は上昇せず,抗原性を示さないことが明らかとなった。 (2)ヘリックスライブラリーおよびループライブラリーのヒトFcに対するスクリーニング:新たにヘリックスライブラリーおよびループライブラリーを用いてヒトFcに対してスクリーニングを行い,ヒトFc結合性マイクロ抗体の獲得に成功した。 (3)ヒトFc特異的マイクロ抗体の機能解析:ヒトFc結合性マイクロ抗体について競合ELISA法および表面プラズモン共鳴法を用いて結合活性を評価した。
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Research Products
(16 results)