2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20200040
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
平田 オリザ Osaka City University, 都市研究プラザ, 特別研究員 (90327304)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 孝史 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 教授 (10230400)
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Keywords | アートマネジメント / 文化政策 / 社会的包摂 / 多文化(多民族)共生 / ソーシャル・ガバナンス / コミュニティ・デベロップメント / キメラ化 / 公共性 |
Research Abstract |
平成21年度は、実践的研究として、フランスの劇作家であるミシェル・ヴィナヴェール氏を招聘した「グローバル経済と芸術」(6月)、大阪市西成区での芸術による紹介包摂を論じる「釜ヶ崎のアートヘ」(9月)、同中央区の船場での「まちのコモンズ」ほか(10~11月)インドネシア、ブータン、ミャンマーから実務的専門家を招聘した第4回アジア・アートマネジメント会議(3月)である。また、本研究の趣旨を市民と共有することを目的として、「地域のためのアートマネジメント講座」を立ち上げ、多民族社会における社会包摂的な芸術の役割に焦点をあてて活動しているアートマネジメントの専門家との実質的な議論を行った。この講座の内容をまとめて出版することとなり、H21年度はその準備作業を行った。フィールド調査では、インドネシア、ジョグジャカルタにおいて、音楽によるコミュニティ再生の試みとしての「創造音楽祭」への参加、調査を行ったほか、沖縄、コペンハーゲンにおいて、社会的困難な現場に赴き、それに対する芸術家の取り組みについての調査を行うとともに、ジョグジャカルタ、バンコクではフォーラムを開催した。また西成区ではインテンシブな調査を行った。以上の調査では、少数民族や多文化の交差する地域、状況のなかにおいて、芸術の、特にコミュニティの再生、強化に果たす役割について十分に調べることができた。また、その方法論を集約しながら。本研究の重要対象である大阪市への適用可能性を考察した。
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Research Products
(9 results)