2011 Fiscal Year Annual Research Report
ウェアラブルコンピューティングの安全性を確保するディペンダブルOS技術の確立
Project/Area Number |
20240009
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
寺田 努 神戸大学, 工学研究科, 准教授 (70324861)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚本 昌彦 神戸大学, 工学研究科, 教授 (60273588)
須山 敬之 NTTCS研究所, 創情部, 主幹研究員 (80396134)
宮前 泰恵 NTTCS研究所, 創情部, 社員 (20466410)
柳沢 豊 NTTCS研究所, 創情部, 研究員 (60396124)
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Keywords | ウェアラブルコンピューティング / オペレーティングシステム / 入出力デバイス / マルチモーダルインターフェイス |
Research Abstract |
コンピュータを装着して常時情報支援を受けるウェアラブルコンピューティングでは,医療現場や日常生活において各種の生体情報を取得するセンサや情報提示デバイスを用いて便利に情報支援を行える.一方,ディスプレイの故障やシステムのハングアップによる数十秒間の表示停止が医療事故など致命的な結果につながる可能性もある.そのため本研究では(1)そのとき利用可能な機器の組合せに応じて作業環境の状態を途切れることなくて維持すること,(2)ユーザからの入力に対し,即応性・確実性の高い制御を行うこと,が求められる.これらの解決を行う本研究において,本年度は(1)デバイス間でバイパスを行うことによるPCを要しないデータ通信デバイスおよびソフトウェアの開発,(2)音声提示システムやプロジェクションシステム,情報入力システムおける状況依存度の調査およびその成果を活用した情報提示システムの開発,(3)適応的なシステムの動作変更の基盤となる状況認識を適切に行うための基礎アルゴリズムおよび認識システムの設計,の3つのテーマを主に推進した.まず(1)に関しては宮前らが開発したデバイスCilixを用いた入出力デバイスやセンサシステムを開発し,pc停止時に処理を継続する仕組みに関して,実装したデバイス上にデータ変換フィルタを送信する仕組みを実装し,センサから得られた値が適切に変換されて出力デバイス上に表示されることを確認した.また,(2)(3)に関しては「研究発表」の欄で述べるような,複合動作の認識機構を含めた高度な認識アルゴリズムおよび,音声情報の聞こえやすさの定量的評価など情報提示方法の評価を着実に進めている.また,提案する機構を用いたナビゲーションシステムや健康管理システムを実装した.来年度は,実地評価によりシステムのブラッシュアップを進めると同時に,フィルタの動的生成および配布機構を確立し,システムを完成させることで研究を完了する予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
入出力デバイスの開発,アルゴリズムの確立,入出力方法の定量的な評価,ミドルウェアの作成等のほとんどの要素については,交付申請時における目標以上の成果がすでに得られている.一方,提案システムのOS化に関しては,当初Linuxのカーネルを改造することで実現する予定であったが,より汎用的な環境を目指し,Windowsシステムに組み込む形で現在は進めている.
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Strategy for Future Research Activity |
提案システムのOS化に関して,Linuxのカーネル改造による実現を目指していたが,より汎用的な環境を目指してWhldowsシステム上での実現を行うことが予定の変更部分である.この変更による研究計画自体の変更は発生しない.予定通り,データフロー管理システムを実装して実際のアプリケーションで利用する予定である.
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Research Products
(121 results)
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[Presentation] HASC2011corpus : Towards the Common Ground of Human Activity Recognition2011
Author(s)
Kawaguchi, N., Yang, Y., Tang, T., Iwasaki, Y., Kaji, K., Terada, T., Murao, K., Inoue, S., Kawahara, Y., Sumi, Y., Nishio, N.
Organizer
Proc.of the 13th ACM Int'l Conf.on Ubiquitous Computing (UbiComp 2011)
Place of Presentation
北京,中国
Year and Date
20110917-20110921
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[Presentation] HASC Challenge2010:人間行動理解のための装着型加速度センサデータコーパスの構築2011
Author(s)
河口信夫, 小川延宏, 岩崎陽平, 梶克彦, 寺田努, 村尾和哉, 井上創造, 川原圭博, 角康之, 西尾信彦
Organizer
情報処理学会マルチメディア,分散,協調とモバイルシンポジウム(DICOMO 2011)論文集
Place of Presentation
天橋立宮津ロイヤルホテル(京都府)
Year and Date
20110706-20110708
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[Presentation] Wearable MC System2011
Author(s)
Okada, T., Yamamoto, T., Terada, T., Tsukamoto, M.
Organizer
Adjunct Video Proc.of the 9th Int'l Conf.on Pervasive Computing (Pervasive 2011)
Place of Presentation
サンフランシスコ,アメリカ
Year and Date
20110612-20110615
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