2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20240021
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
廣瀬 通孝 The University of Tokyo, 大学院・情報理工学系研究科, 教授 (40156716)
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Keywords | 技能伝承 / 技能抽出 / 主観客観統合 / 生体情報 / 体験記録 |
Research Abstract |
平成21年度は、下記の4課題に取り祖んだ。◎ウェアラブルコンピュータによる人間の主観的情報を含んだ体験の記録を行った。前年度までの、システムを用いて熟練者の作業データを蓄積していくに当たって、必要となるセンサ群の取捨選択および、新たなセンサの追加に対応可能なスケーラブルなシステムを構築した。ウェアラブルコンピュータによる、筋電、呼吸、注視点情報に関するセンサ情報統合システムを開発した。◎多視点映像データを含む客観的記録システムを実装し、自然特徴点によるマッチングにより、マルチカメラの計測状況に合わせた柔軟な配置への対応を可能にし、常に動いているウェアラブルカメラの情報との多視点データとの対応も可能になり、注視点情報を20mmの精度で客観的映像に重畳提示することができるシステムを構築した。◎主観的記録と客観的記録の統合による熟練者の技能データベースの構築を行った。構築した主観情報、客観情報を統一的に記録するシステムにおいて、伝統技能である「截金」を対象として複数のの熟練者および、初学者の作業データの蓄積を行った。複数人の構造化したデータを蓄積し特徴を抽出することで、外からの観察では知り得ない熟練度に応じた筋肉の活動状況、視点の運び方、道具の扱い方等の技能の違いを可視化することが可能となった。◎得られた熟練者の技能の特徴を、自然な形で初学者に伝達するため、力感覚に対して聴覚刺激により更生を行ラクロスモーダルな提示手法を構築した。実験により本手法が、初学者の力みすぎる傾向を抑えることに効果があることが示された。
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Research Products
(6 results)