2008 Fiscal Year Annual Research Report
パルス超音波と微小気泡を用いたin vivoソノポレーション法の開発
Project/Area Number |
20240053
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
工藤 信樹 Hokkaido University, 大学院・情報科学研究科, 助教 (30271638)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 克之 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (10088867)
鈴木 亮 帝京大学, 薬学部, 助教 (90384784)
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Keywords | ソノポレーション / 超音波治療 / 遺伝子導入 / ドラッグデリバリ / 微小気泡 / タイムラプス観察 / 光ピンセット / ターゲティング気泡 |
Research Abstract |
○ ソノポレーション用多点タイムラプス観察システムの開発(工藤) 全自動で多点タイムラプス観察ができる市販の顕微鏡システムを購入し, 我々がこれまで開発してきた超音波照射システムと組み合わせることにより, ソノポレーションによる細胞変化の長期間連続観察システムの開発を行った. ○ 微小気泡トラップ用光ピンセット装置の開発(山本) 微小気泡の位置を自由に制御することを目的として光ピンセット装置を購入し, 上記タイムラプス観察システムとの組みあわせたシステムの構築を行った. 顕微鏡観察下において直径数ミクロンの気泡を光ビームで動かすことができることを確認した. さらに, 微小気泡を安定にトラップするためのコーン型光ビームをホログラムを用いて作成する方法について検討した. 光ピンセット装置にホログラムの組み込む方法については引き続き検討を行なう. ○ バブルリポソームの有用性の検証(鈴木) 鈴木らが開発を行ってきた気泡を内包するリボソーム(バブルリポソーム)について, シェルの材料として用いられる脂質二重膜の組成が異なるものを数種類作成し, その音圧依存性を測定ることにより気泡の動特性を評価した. その結果, (1)一般にリボソームを安定化するために行われるコレステロールの添加は, 逆にバブルリポソームを壊れやすくすること, (2) 脂質二重膜の転移温度以上では, 気泡が非常に不安定になるため, in vivo応用では, 相転移温度が体温以上の材質を用いなければならないことを確認した.
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Research Products
(12 results)