2010 Fiscal Year Annual Research Report
スポーツ技能の獲得・向上への力学系理論からの統合的理解
Project/Area Number |
20240060
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
山本 裕二 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 教授 (30191456)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
工藤 和俊 東京大学, 総合文化研究科, 助教 (30302813)
門田 浩二 東海学園大学, 人間健康学部, 助手 (50557220)
郷原 一寿 北海道大学, 工学研究科, 教授 (40153746)
北原 俊一 十文字学園女子大学, 社会情報学部, 准教授 (20286123)
宮崎 真 高知工科大学, 総合研究所, 准教授 (30392202)
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Keywords | スポーツ技能 / 力学系理論 / 周期ダイナミクス / 対人ダイナミクス / 集団ダイナミクス |
Research Abstract |
今年度は8月に光学式動作解析装置の測定上の問題(床面の反射によるノイズ)を解決し,体育館で広い空間(9メートル四方)をより簡便に設定ができるように工夫し,測定可能であることを確認した.そのうえで,ボールも含めてサッカーの3対1のパス動作の測定を行い,集団ダイナミクスの検討のためのデータを取得し,対称性のホップ分岐理論から検討を行った. また,剣道,鬼ごっこという対人ダイナミクスにおいて,これまでの測定データの解析を行い,間合い(二者間距離)を秩序変数として,その時間変化によって記述できることを明らかにした.特に静的な条件で測定した間合いの再現性が高く,その間合いをほぼ基準として,試合中の間合いが保たれており,そこで攻防が繰り広げられていること,上級者ではその間合いの距離の前後での動きが多いことが明らかになった. さらに,周期ダイナミクスとしてのブランコ漕ぎ動作についてはさらに解析と実験を進め,長さの異なるブランコでの振る舞いを実験的に測定するとともに,シミュレーションでその機構について考察した.その結果振り子の振幅が大きいため,楕円関数によるモデルにおいて実測値とよく一致することが明らかになった. この結果も含めて,9月と2月に研究会を開催し,これらの研究成果のまとめと論文化,さらなる解析方法の検討等を行った.またセンシング技術の開発の必要性も含め,今後の実験計画等に関して検討を行った.
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Research Products
(4 results)