2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20240065
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
前橋 明 Waseda University, 人間科学学術院, 教授 (80199637)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅川 和美 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (60283199)
本保 恭子 ノートルダム清心女子大学, 人間生活学部, 准教授 (20157845)
石井 浩子 京都ノートルダム女子大学, 人間文化学部, 准教授 (70353141)
奥富 庸一 早稲田大学, 人間科学学術院, 助手 (00375445)
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Keywords | 幼児 / 児童 / 健康づくり / システム構築 / 子育て / 生活実態 / 個別健康カード / 生活リズム |
Research Abstract |
「幼児・児童の健康づくりシステム」の構築をすべく、平成20年度は、子どもたちの生活実態調査の実施とその結果分析に取り組んできた。そして、わが国の子どもたちの抱える心とからだの様々な問題を見いだし、その改善策や予防策を模索した。あわせて、子どもたちの生活リズムの向上と健全育成のためのイキイキ実践を、モデル地区を決めて実行に移し始めた。 (1)幼稚園・保育園に通う幼児の保護者に対して「幼児の生活実態調査」を、小学校児童に対して「児童の生活実態調査」行い、子どもたちの生活習慣について実態を把握した。研究協力先としては、北海道、秋田県、埼玉県、東京都、静岡県、石川県、大阪府、岡山県、高知県、沖縄県などの地域であった。 (2)OCR(Optical Character Recorder)を用いてデータを読み込み、集計処理した結果を整理し、作図するシステムを構築した。さらに、SPSS、Amos等の統計処理ソフトを用い、子どもたちの抱える問題を発見して課題分析を行った。 (3)過去の体格、体力・運動能力の測定データと生活状況調査結果を分析して、健康な生活の幹と考える項目を選び、これまでの研究知見を用いて、その評価基準と幼児・児童個別に最もふさわしいアドバイス文を作成した。 (4)得られた評価基準とアドバイス文をもとに、個人の体格、体力・運動能力の測定データと生活状況調査結果を入力すると、自動的に「個別健康カード」が出力されるシステムを汎用コンピュータ上に構築した。 そして、「個別健康カード」で提示した問題改善のための絵本やポスターを製作し、具体的でかつ視覚的にもわりやすい教材作製を工夫した。これらにより、園や学校での健康づくりだけでなく、家庭における親子の実践にも繋げていくスタートを切った。
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