2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20241020
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
杉山 茂 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (70175404)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 秀治 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (40207121)
有田 憲司 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (20168016)
植野 哲 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (40176615)
外輪 健一郎 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 准教授 (00336009)
嶋林 三郎 大阪薬科大学, 薬学部, 客員研究員 (20025703)
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Keywords | 環境分析 / 触媒・化学プロセス / ナノ材料 / 表面・界面物性 / 資源開発 / 歯学 |
Research Abstract |
研究代表者および研究分担者について本年度の研究実績内容を要約する。杉山:新たなリン資源として鉄鋼プラントから直接入手した脱リンスラグに着目し、脱リンスラグからのリンの溶出と溶出液からのリンの選択的分離を検討した。脱リンスラグを1M程度の硝酸水溶液で処理すると、リンを100%近く溶出できた。この際、他の元素も溶出するが、この溶出液を水酸化カルシウムで処理すると、リン酸カルシウム、水酸化鉄として析出できた。田中:昨年までに開発した振幅変調フロー分析法に各種リン化合物を適応するには、種々のリン化合物をこの分析法に相応しい形態に分解する必要がある。そのため、酸化チタンのリン化合物の光分解特性に注目し、フェニルリン酸の酸化チタンによる光分解を行った。その結果、90秒UV照射を行うだけで60%の分解が達成でき、他のリン化合物への応用に可能性を示した。有田:昨年までに開発したカルシウム水酸アパタイト(HAp)によって機械的強度を強化することのできたグラスアイオノマーセメントの臨床研究を行うため、特許申請を行うとともに、トンガでの臨床研究の準備を行った。植野-嶋林:poly-L-lysineやpoly-L-arginineとHApの複合体の脂質二分子膜の透過性能を確認することによって、将来、薬剤を導入したHApを応用することで、生体内のターゲットを選択的に攻撃する可能性を見出した。外輪:昨年までに開発したリン酸濃縮用マイクロデバイスを多段化する試みを行い、濃縮度向上を確認した。中川:昨年までに開発したナノサイズの層状HApを用い、塩基性タンパク質の蛋白リゾチームの特異吸着を確認するとともに、酸性タンパク質の牛血清アルブミンには特異吸着がないことを確認した。
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Research Products
(77 results)