2008 Fiscal Year Annual Research Report
地中海島嶼社会の経済社会ネットワークと地域研究の方法と視角
Project/Area Number |
20241058
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
大月 康弘 Hitotsubashi University, 経済学研究科(研究院), 教授 (70223873)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 博 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (10134636)
齊藤 寛海 信州大学, 教育学部, 教授 (00020628)
立石 博高 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (00137027)
長澤 栄治 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (00272493)
竹中 克行 愛知県立大学, 外国語学部, 准教授 (90305508)
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Keywords | 地中海 / 海域 / ヨーロッパ / イスラム / ギリシア / エジプト / スペイン / イタリア |
Research Abstract |
地中海世界における島嶼は、歴史上人間の活動する橋頭堡として重要な拠点だった。本研究は、この島嶼空間に注目し、自然・生態環境に規定された人々の生活・経済空間としてのマイクロエコロジー圏、および各マイクロエコロジー圏が対外世界と切り結んだ経済社会ネットワークの構造分析をめざしている。それを、政治的、人為的に設定され認知されてきた「地域」「海域」概念、および歴史的統一体としての地中海世界の存在論に批判的検討を加えながら推進している。分析対象は、ナクソス、マルタ、イビサの各島嶼、および「陸の島嶼」としてのエジプト・オアシスであり、主として以下の項目に沿って分析を推進した。(a)経済的存立構造・社会関係・対外関係に関する資料収集、その系統的分析。(b)各国統計局、地元自治体より収集したデータと、独自調査の結果データとの突き合わせ。生産状況、企業活動状況、人口動態、就業事情、家族構成状況、対外経済関係状況からのその分析。平成20年度は特に、各島嶼社会の対外関係の側面に焦点を合わせた。(c)現地インフォーマントからの情報の収集、整理。各サンプル空間の歴史、今日的社会生活の再構成作業を地図上で図示化。(d)文献情報、データ資料を補完するインフォーマントへの聞き取り。これを中心とするマイクロデータの収集によって、各サンプル空間の歴史的・今日的社会生活、対外ネットワークの形成過程と現況について再構成すべく作業を推進。(e)初動研究成果の報告会議を兼ねて、チュニジア国立経済社会研究所との共催による国際ワークショップの開催(2009年3月25日)。このワークショップ、および月例研究会(一橋大学で開催)において、平成22年度まで4ヶ年にわたる本研究計画全体について微修正を含めた分析行程の確認を行った。
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Research Products
(58 results)
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[Presentation] Ibiza Island2009
Author(s)
Hirotaka TATEISHI
Organizer
Journee tuniso-japonaise
Place of Presentation
CERES, Tunis, Tunisia
Year and Date
2009-03-25
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