Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田辺 勝美 中央大学, 総合政策学部, 教授 (90013755)
佐藤 智水 龍谷大学, 文学部, 教授 (40116463)
入澤 崇 龍谷大学, 経営学部, 教授 (10223356)
芳賀 満 京都造形芸術大学, 芸術学部, 教授 (40218384)
小泉 惠英 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 文化財部, 主任研究員 (40205315)
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Research Abstract |
本研究の目的は大きく2つあり,第1はガンダーラ美術の資料集成,第2はその統合的研究である。第1の目的のために,本年度は美術史班(研究代表者・分担者・協力者)が2回にわたって,インドの博物館所蔵のガンダーラ彫刻の調査と資料収集を行った。即ち,Prince of Wales Museum (Mumbai,69点),Indian Museum (Kolkata,84点),The Government Museum and Art Gallery (Chandigarh,55点),National Museum (New Delhi,55点),Government Museum (Mathura, 24点),the State Museum (Lucknow,74点),the Allahabad Museum (24点)の7博物館で計330点のガンダーラ彫刻の調査,写真撮影を行った。 また,国内の個人コレクション(2ヵ所,88点)のガンダーラ彫刻の調査,写真撮影を行った。これらのガンダーラ彫刻は,テーマ別に見ると,仏像・菩薩像・守護神像・供養者像・仏伝図・説法図・装飾などで,素材は石彫のほかストゥッコも含まれる。今回の調査によって多くの未刊行のガンダーラ彫刻が明らかとなり,貴重な資料収集を行うことができた。また,これらの写真資料と作品データは現在入力作業を進めており,一部は終了している。 本研究の第2の目的である統合的研究に関しては,全体の研究会を5回,小部会の研究会を3回開催し,研究分担者11名,及び協力者4名がそれぞれ美術史・考古学・碑文学・仏教学・仏教史の分野から,各自の研究分野に沿った形で研究発表を行い,活発な意見交換をして本研究に対する理解を深めた。更にガンダーラに焦点を当てつつ.美術史を軸としながら,関連する諸分野の研究を有機的に統合して,研究を深めることが重要で,本年度はその準備のための研究環境を整えることができた。
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