Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田辺 勝美 中央大学, 総合政策学部, 教授 (90013755)
佐藤 智水 龍谷大学, 文学部, 教授 (40116463)
入澤 崇 龍谷大学, 経営学部, 教授 (10223356)
芳賀 満 東北大学, 高等教育開発推進センター, 教授 (40218384)
小泉 惠英 九州国立博物館, 学芸部, 企画課長 (40205315)
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Research Abstract |
本研究の目的は大きく2つあり,第1はガンダーラ美術の資料集成,第2はその統合的研究である。第1の目的のために,本年度は美術史班(研究代表者・分担者・協力者)が欧州の博物館所蔵のガンダーラ彫刻の調査と資料収集を行った。 即ち,British Museum(London, 87点), Victoria & Albert Museum(London, 71点), Musee Guimet(Paris, 308点), Museum fur Asiatische kunst(Berlin, 82点)の4博物館で計548点のガンダーラ彫刻の調査,写真撮影を行った。いずれの博物館も大変好意的で、展示品はもとより収蔵庫のガンダーラ彫刻を詳しく調査することができた(但し、写真の公開については制限がつけられている)。仏・菩薩像,守護神像,供養者像,装飾などに分けられるが,今回は特に仏伝図と菩薩像,守護神像を中心に調査と写真撮影を行った。多くの未刊行のガンダーラ彫刻の資料を収集することが出来た。現在,これらの写真資料と作品データの入力作業を進めている。 本研究の第2の目的である統合的研究に関しては,全体の研究会を4回,小部会の研究会を2回開催し,研究分担者7名,ゲストスピーカー5名,及び協力者2名がそれぞれ美術史・考古学・碑文学・仏教学・仏教史の分野から,各自の研究分野に沿った形で研究発表を行った。研究代表者,研究分担者それぞれの研究成果については「研究発表」の項を参照されたい。更にガンダーラに焦点を当てつつ.美術史を軸としながら,関連する諸分野の研究を有機的に統合して,研究を深めることが重要で,来年度は本研究の3年目に当たるので,一定の成果を得るべく,その準備を整えた。
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