2010 Fiscal Year Annual Research Report
レプリカ・セム法による極東地域先史時代の植物栽培化過程の実証的研究
Project/Area Number |
20242022
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
小畑 弘己 熊本大学, 文学部, 准教授 (80274679)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丑野 毅 東京国際大学, 人間社会学部, 教授 (80143329)
高瀬 克範 明治大学, 文学部, 准教授 (00347254)
山本 悦世 岡山大学, 埋蔵文化財調査研究センター, 教授 (60174778)
高宮 広土 札幌大学, 文化学部, 教授 (40258752)
宮ノ下 明大 農業・食品産業技術総合研究機構, 食品総合研究所・食品害虫ユニット, ユニット長 (30353949)
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Keywords | 最古の家屋害虫 / コクゾウムシ / イネ / ダイズ / アズキ / 沖縄最古のイネ・キビ / 韓国最古のキビ |
Research Abstract |
本年度の調査研究は、植物・昆虫圧痕の検出とともに、種子同定基準作りのための作業(百原)、プラントオパールによる縄文時代イネ資料(熊本県大矢遺跡)の検証(宇田津)を行った。土器圧痕調査の成果は以下のとおりである。 (1)世界最古の家屋害虫コクゾウムシ圧痕の発見と公開 鹿児島県西之表市三本松遺跡において縄文時代早期(10500年前)のコクゾウムシ圧痕を発見し、論文として米科学誌PLoS ONEに発表(小畑・真邉)。 (2)沖縄最古のイネおよびキビ(?)の圧痕を検出 沖縄県名護市屋部前田原貝塚の土器から貝塚時代後期の沖縄最古のイネとキビ資料を検出した(高宮)。 (3)韓国最古のキビ検出 大韓民国釜山市東三洞貝塚出土の隆起文土器よりキビ圧痕を検出し、現在検討中である(小畑・真邉)。 (4)縄文後期~弥生時代早期の穀物・貯穀害虫の発見 岡山県の縄文後期中葉でツルマメ(百間川沢田遺跡)、突帯文期にササゲ属アズキ(津島岡大6次)・イネ(百間川沢田遺跡・上東中嶋遺跡)を確認(山本)。鹿児島県曽於市の諸遺跡の土器から縄文時代後期~弥生早期のコクゾウムシ・イネ・ダイズなどを検出。鹿児島県さつま町水天向遺跡(縄文後期末)よりイネ圧痕を検出した。 このほか、山形県・宮城県・岩手県・札幌市などで縄文晩期~弥生・続縄文時代の土器(高瀬)、静岡県・愛知県の縄文晩期土器(丑野)、岡山県の縄文時代後期前葉~晩期末葉・弥生時代早期土器(山本)の圧痕調査を実施した。
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Research Products
(62 results)