2011 Fiscal Year Annual Research Report
日韓集落の研究―弥生・古墳時代および無文土器~三国時代―
Project/Area Number |
20242024
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
武末 純一 福岡大学, 人文学部, 教授 (80248533)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桃崎 祐輔 福岡大学, 人文学部, 教授 (60323218)
松木 武彦 岡山大学, 人文社会系研究科, 教授 (50238995)
橋本 博文 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (20198691)
坂 靖 奈良県立橿原考古学研究所, 附属博物館・学芸課, 総括学芸員 (30250377)
亀田 修一 岡山理科大学, 総合情報学部, 教授 (10140485)
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Keywords | 集落 / 弥生・古墳時代 / 無文土器~三国時代 / 環溝 / 首長層居宅 / 掘立柱建物 / 海村 / 生産遺跡 |
Research Abstract |
本年度は、この研究の最終年度にあたり、8月26日(金)~28日(日)に日韓集落研究会の共同研究会を開催し、会員のほとんどが参加して発表と討論を重ねた。また、主要集落の集成分析作業は9月までにとりまとめ、11月末〆切で会員全員が論文を執筆し、『日韓集落の研究-弥生・古墳時代および無文土器~三国時代-(最終報告書』(650頁)を3月に刊行できた。具体的な成果は、(1)無文土器時代早~中期集落の地域相の解明、(2)日韓の弥生・古墳時代の環濠集落や拠点集落の具体的な様相の解明、(3)山村での家屋葬や高地性環濠集落に祭儀集落が含まれる可能性の提起、(4)弥生時代における日韓海村世界の創出、(5)弥生時代における日韓両地域での渡来人集落の様相、古墳時代における国際交流港や各地域での渡来人集落の様相の解明、(6)日韓の首長層居宅の比較検討、(7)日本人による韓国の集落分析および韓国人による日本の集落分析、(8)金属製作遺跡、なかでも鉄器生産遺跡の解明、である。 (1)はこれから弥生時代のはじまりを考える上で、必ず参考にすべき成果で、(2)の成果をもとに特に古墳時代集落研究が活性化する。(3)はこれまでの高地性集落論を大きく変える契機となる。(4)はこれからの日韓両地域海村研究や渡来人研究、首長層居宅研究の基礎となり、(7)は今後こうした交流研究を目指す研究者への励ましとなる。(8)も日韓での鉄器生産比較研究へこれから貢献することは疑いない。 ただし、予算の関係で日本側では日本語版のみを刊行し、韓国語版は韓国で出版する。研究代表者は金権中を1ヶ月福岡大学に、研究分担者は李弘鍾・千羨幸・李昌煕・孔敏奎・尹昊弼・安在晧・〓徳煥の7名をそれぞれ1週間程度招聘した。
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Research Products
(16 results)
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[Presentation] 大和の豪族居館2011
Author(s)
坂靖
Organizer
文化財保存全国協議会第42回群馬大会
Place of Presentation
高崎市ヤマダ電機ラビゲート(招待講演)
Year and Date
2011-06-19
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