2009 Fiscal Year Annual Research Report
アジア主義のビジョンとネットワークに関する広域比較研究
Project/Area Number |
20243010
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
松浦 正孝 Hokkaido University, 大学院・公共政策学連携研究部, 教授 (20222292)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山室 信一 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (10114703)
中島 岳志 北海道大学, 大学院・公共政策学連携研究部, 准教授 (40447040)
宮城 大蔵 上智大学, 外国語学部, 准教授 (50350294)
大賀 哲 九州大学, 大学院・法学研究院, 准教授 (90445718)
浜 由樹子 津田塾大学, 国際関係研究所, 研究員 (10398729)
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Keywords | アジア主義 / 地域主義 / ネットワーク / アジア観 / 植民地主義 |
Research Abstract |
本研究は、アジア各地のアジア主義を相対化し、その構造と生成過程、相互関係を検討することを目的とする。本年は北海道大学で二度の研究会を開き、ハワイ、インド、中国を中心とした濃密で充実した議論を行った。2009年6月5日から6月7日に行った第一回研究会では、松谷基和(早稲田大学)「植民地朝鮮におけるアジア的・朝鮮的キリスト教の展開」、Noenoe K.Silva(ハワイ大学)"Ho' oulu Lahui : Letters from Abroad, and Indigenous Sovereignty in Hawaii"、長崎暢子(龍谷大学)「アジア主義とインド-ガーンディーの場合」が報告された。2010年1月30・31日の第二回研究会では、Brij Tankha(デリー大学)が"India and Asia : Engagement or Indifference?"、Prasenjit Duara(シンガポール大学)が"China and Asian Regionalism"、何義麟(台北教育大学)が「台湾大亜細亜協会の活動と台湾人の対応」、李培徳(香港大学)が"Asianism and Cold War Intellectuals : Qian Mu and Ota Kozo, 1950s-60s"、土屋光芳(明治大学)が「汪精衛の『大亞洲主義』について」、吉澤誠一郎(東京大学)が「近代中国におけるアジア主義の諸相」、劉宏(マンチェスター大学)が"China's Rediscovery of Nanyang and the Imagination of a Transnational Asia in the early 20th Century"を報告した。いずれも画期的なテーマである。その他、松浦は『「大東亜戦争」はなぜ起きたのか』、浜が『ユーラシア主義とは何か』を刊行し、各メンバーもそれぞれ論文刊行・学会報告などを行い、分担するテーマの研究を深めた。
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Research Products
(34 results)