2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20243013
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
竹中 千春 Rikkyo University, 法学部, 教授 (40126115)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
網谷 龍介 明治学院大学, 国際学部, 教授 (40251433)
中田 瑞穂 名古屋大学, 法学政治学研究科, 教授 (70386506)
柄谷 利恵子 関西大学, 政策創造学部, 教授 (70325546)
田村 慶子 北九州市立大学, 外国語学部, 教授 (90197575)
戸田 真紀子 京都女子大学, 現代社会学部, 教授 (40248183)
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Keywords | 国際体制変動 / グローバリゼーション / 人間開発 / 人権 / 国際紛争 / 平和構築 / 移民 / 国際組織 |
Research Abstract |
ジェンダー研究の視座から国際政治学・国際関係論の再構築をめざすプロジェクトである。とくに、グローバリゼーションの波を被る国家や社会、さらには「国際体制(International Regime)」の変動に目を向けて、これまで注目されてこなかったにもかかわらず、近年非常に重視されているジェンダー的な側面に光を当てて、政治過程と政治現象の「ジェンダー・ダイナミクス(gender dynamics)」を分析する。 具体的には、以下のような4つのテーマに焦点を当てて作業を進めている。 1.理論仮説の提起:ジェンダー研究・国際政治学・国際関係論の接合、それとともに各国および個々の事例の分析 2.「成熟社会のジェンダー・ダイナミクス」:欧米日を中心とした先進民主主義国の事例分析 3.「成長社会のジェンダー・ダイナミクス」:中国・インド・ロシアなど現在急速に経済成長している諸国の事例分析 4.「危機社会のジェンダー・ダイナミクス」:南アジアのネパールやアフリカ諸国など深刻な紛争や貧困の課題を負い、国家的危機を抱える諸国の事例分析 この2年間は、分担者・協力者の個別研究を進め、海外での出張と現地調査・資料収集・それらの分析を行ってきている。2009年度は7月全体合宿(2日間)と2月全体合宿・国際シンポジウム(3日間)を開催して、各自の研究を全体で共有する努力を行った。10月には日本国際政治学会研究大会で「ジェンダーをめぐるローカル・ポリティクスとグローバル・ポリティクス」と題したジェンダー分科会を開催し、複数の共同研究者が司会・討論者として参加した。また、ネパールの「平和構築・民主化・ジェンダー」に関する研究成果は、10月末にインターネット上で公開し、12月には現地からジャーナリストを招いて国際シンポジウム(立教大学)を開催した。
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Research Products
(40 results)