2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20244013
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
井田 茂 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (60211736)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 文衛 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (40397823)
渡部 潤一 国立天文台, 天文情報センター普及室, 教授 (50201190)
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Keywords | 系外惑星 / 惑星形成 / 恒星 / 木星型惑星 / 地球型惑星 |
Research Abstract |
1)惑星形成の理論モデルのさらなる発展 ケプラー宇宙望遠鏡などによって、系外の地球型惑星も大量に発見されるようになったことを受けて、われわれが昨年度までに開発してきた惑星形成モンテカルロ・コードを用いて、巨大ガス惑星の形成および軌道進化による影響も加えて、地球型惑星の形成および軌道安定性に関するシミュレーションを行った。惑星同士の重力散乱のN体シミュレーションをもとにしたモデルを組み合わせることに寄って、巨大ガス惑星や地球型惑星の軌道離心率の分布も予測可能になった。また、直接撮像によって発見が続く、中心星から離れた巨大ガス惑星の説明もできるようになった。これらの観測データとの比較のもとに、理論モデルをさらに較正し、モデルの精度を上げた。このことにより、ケプラー宇宙望遠鏡が発見しはじめている海を持ち、生命を宿す可能性がある、ハビタブルな地球型惑星の分布の理論予測の精度が高まった。 2)新たな「すばる」系外惑星探査プログラムとトランジット・フォローアップの推進 これまで系外惑星がほとんど発見されていない、A型星、B型星に対して、視線速度法でホット・ジュピターを探査する新しい方法を開発し、すばる望遠鏡での観測の提案を行い、試験観測を始めた。また、その観測によって得られるであろうはずの惑星候補に対する、小口径望遠鏡による、トランジット(食)観測のフォローアップのアマチュアネットワークの整備を改めて行った。
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