2011 Fiscal Year Annual Research Report
全天X線監視装置MAXIによる巨大ブラックホールのX線変動質量推定法の検証と応用
Project/Area Number |
20244015
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
三原 建弘 独立行政法人理化学研究所, MAXIチーム, 先任研究員 (20260200)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉崎 睦 独立行政法人理化学研究所, MAXIチーム, 基幹研究所研究員 (00469933)
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Keywords | 宇宙科学 / 宇宙物理 / X線天文学 / 人工衛星 / 国際宇宙ステーション / 全天監視 / 活動銀河核 / フーリエスペクトル |
Research Abstract |
本研究では、国際宇宙ステーション搭載の全天X線監視装置MAXIを用いて全天の活動銀河核(Active Galactic Nuclei : AGN)の無バイアス連続観測を行ってきた。本年度では、明るいセイファート銀河14天体について時間変動のフーリエスペクトル(Power Spectrum Density : PSD)を計算し、うち3天体についてX線変動質量推定法を適用した結果、先行研究と矛盾のないブラックホール質量値を得た。 MAXIのGSC装置は2009(H21)年8月15日から観測を開始し、同年9月23日からは観測を高緯度帯のみで行うことにし2013年2月現在まで継続している。さらに観測開始直後の3台のカメラ故障もあり、MAXIの単位時間当たりの観測能率は予定の30%となった。本提案時には2年で達成可能という予測が、6年間で達成可能に変更となった。しかしながら本年度前半までの3年間のデータを用いてMAXIカタログを作成したところ、7σ検出感度で0.6mCrabを達成したことが分かった。 そこでは|b|>10度の高銀緯帯で508個の天体が検出されている。うちセイファート銀河は125個であった。 MAXI/GSCの現在の運用状態では、1か月の観測で約20個のAGNが検出できる。これらについてPSDを計算し、14天体から1か月から1年の周波数帯で有意なフーリエスペクトルが得られた。 同時に周期探査も行ったが、連星巨大BHの証拠となる1ヶ月から1年程度の周期性は発見されなかった。
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Research Products
(32 results)
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[Presentation] New MAXI results2012
Author(s)
Mihara, Tatehiro
Organizer
Astrophysics wi th AGILE : Five Years of Surprises
Place of Presentation
ESA, Frascati, Italy(招待講演)
Year and Date
2012-04-16
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