2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20245032
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
北爪 智哉 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 教授 (30092547)
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Keywords | one-pot反応 / フッ素系物質 / 資源循環 / 酵素反応 / MetK / MtnN / 5-FDR / 合成生物学 |
Research Abstract |
連続する3つの酵素反応による5'-fluoro-5'-deoxyadenosine(5-FDR)の創製 ATP、L-メチオニンを出発物質とし、MetK、フルオリナーゼ、MtnN酵素類とフッ化物イオンを用いて、one-Pot反応を行い5-FDRを創製するための最適化条件を見いだし、ATPから5-FDRへの変豫効率も20%以上という結果を得た。さらに、実用的に使用されたフッ素系物質をフッ素源として用い、フッ素資源循環型システムとしての5-FDRの創製法の確立を検討した。各種のBF_4イオン液体をフッ素源として利用することにより、10%程度の転換率で行うことができ、BTFを菌体により分解した分解液をフッ素源として利用する系においても12%ee以上の転換率で行うことにも成功している。 フッ化カルシウムの創製 フッ素系物質の菌体による分解で生成したフッ化物イオンをフッ化カルシウムという物質で回収するための条件検討を行い、生成したフッ化物イオンの60%以上をフッ化カルシウムとして回収可能であることを明らかにした。 資源循環系の応用としての合成生物学 BTFをフッ素系物質の分解菌(Rhodococcus sp.)で分解し、フッ化物イオンを生成させる過程に於いて生成する代謝産物の構造を同定し、新規のフッ素系物質であることを見いだした。このような物質の生成経路から、フッ素科学の分野においても「Fluoromaterials Production Thmugh Metabolic Engineering」と称される合成生物学(synthetic biology)分野の展開が可能であることを見いだした。
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Research Products
(5 results)