Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 憲夫 京都大学, 防災研究所, 教授 (00026296)
石川 裕彦 京都大学, 防災研究所, 教授 (60263159)
間瀬 肇 京都大学, 防災研究所, 教授 (30127138)
竹林 幹雄 神戸大学, 工学部, 准教授 (80236497)
能島 暢呂 岐阜大学, 工学部, 教授 (20222200)
|
Research Abstract |
[1]国際重要インフラの災害リスクガバナンス戦略に関する既往研究の体系的整理 「災害リスク分析」,「ネットワーク分析」,「リスクガバナンス政策」の3つの視点から,国際重要インフラの災害リスクガバナンス戦略に関する既往研究の体系的整理を行った.(1)災害リスク分析:国際重要インフラの災害リスク分析の問題をとらえ,既往の研究を体系的に整理して,災害リスク分析モデルに取り込むべきデータやシステム構成等を明らかにした. (2)ネットワーク分析:ネットワーク析の立場からは,ネットワークの外部性,ネットワークの内発的形成メカニズム,特に国際航路ネットワークを取り上げ,現在までの時間的経緯の中でその形態がいかなる変化を遂げてきたのか,技術や制度等の変遷にあわせてレビューし,航路ネットワークの形成の要因を明らかにした.(3)リスクガバナンス政策:災害経済分析,政治経済学,ゲーム論などの分野で取り上げられてきたリスクガバナンスに関する研究をレビューし,国際重要インフラの災害リスクガバナンスの問題の政策論的な特徴を明らかにした. [2]国際重要インフラの災害リスク分析モデルの基本フレームの設計 国際重要インフラの災害リスク分析モデルの基本構成を明らかにすると共に.各サブモデルで必要とされるデータや分析精度,各サブモデル間のデータのやりとりの方法,更には最終的な社会経済的影響の評価指標やリスク評価指標等に関して検討した. [3]国際重要インフラのリスクガバナンス戦略分析の分析フレームの設定 この問題に関わるステークホルダー及びその行動原理を特定化し,これらの主体が国際交通ネットワークを介して繰り広げる競争をモデル化するためのフレームを設定し,その際,相互依存的な安全性投資行動(Interdependent Security(IDS))の問題として,安全性投資の問題をとらえ,この種の競争条件の下でいかなる帰結が生じるかに関して検討した. ・スコーピングWSを実施し、研究のフレームを共有化し、対象領域の絞り込みを行った。
|