2008 Fiscal Year Annual Research Report
循環型製造業の将来像を設計するための持続可能社会シナリオシミュレータの開発
Project/Area Number |
20246130
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
梅田 靖 Osaka University, 大学院・工学研究科, 教授 (40242086)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 文彦 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (60133104)
藤本 淳 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任教授 (90345132)
松本 光崇 産業技術総合研究所, 先進製造プロセス研究部門, 研究員 (00443226)
福重 真一 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教 (10432527)
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Keywords | 持続可能社会 / 持続可能社会シナリオ / シミュレーション / 持続可能な製造業 / 環境配慮設計 / シナリオ構造化 / シナリオ設計 / シナリオ分析 |
Research Abstract |
本研究は、シナリオ作成・分析支援システム「持続可能社会シナリオシミュレータ(3Sシミュレータ)」を構築し、中長期的な政策立案や事業戦略構築に資する、我が国を中心としたアジア圏の逆工程を含めた持続的な循環型製造業の姿(シナリオ)を合理的に描くことを目的とする。H20年度は、以下の三点に関して基本アプローチを検討し、これらに基づき、3Sシミュレータの仕様を検討した。 1.シナリオ表現方法論:文章の構造化言語XMLを用いて、仮定、事実、引用文献、結論、問題、アクションなどの概念と因果関係、論理的飛躍関係、矛盾関係、ツールによる評価などの概念間の関係に関するキーワード(オントロジー)を用意し、シナリオ文章を計算機に処理可能な形で構造的に記述するための方法論を開発した。 2.シナリオ作成方法論:既存のシナリオ作成技法やバックキャスティング手法を調査し、これを上記のシナリオの構造化表現上で形式化するための方法を検討した。 3.動くシナリオ化:シナリオ上の概念に種々のシミュレータやデータベースを関係づけ、その前提条件、仮定、モデル化方法、計算方法を明示的に記述することにより、シナリオ文書とシミュレータを動的に接続するための方法論を開発した。特に、シミュレータを用いてシナリオのwhat-if分析を行うための手法を開発した。 このほか、既存のシナリオ、シミュレータの現状調査、資料収集を行い、例題とする循環型製造業のシナリオを作成するために必要なシミュレータの仕様を検討した。さらに、エコデザイン2008ジャパンシンポジウムにおいて、本研究プロジェクトのオーガナイズドセッションを開催し、本研究の成果を公開した。
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Research Products
(12 results)