2011 Fiscal Year Annual Research Report
循環型製造業の将来像を設計するための持続可能社会シナリオシミュレータの開発
Project/Area Number |
20246130
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
梅田 靖 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40242086)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 文彦 法政大学, 理工学部, 教授 (60133104)
松本 光崇 独立行政法人産業技術総合研究所, サービス工学研究センター, 研究員 (00443226)
福重 真一 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (10432527)
増井 慶次郎 独立行政法人産業技術総合研究所, 先進製造プロセス研究部門, グループ長 (70357995)
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Keywords | 持続可能社会 / 持続可能社会シナリオ / シミュレーション / 製造業 / 環境配慮設計 / シナリオ作成支援 / シナリオ設計 / 持続可能製造業 |
Research Abstract |
本研究は、直面する地球環境問題の解決に必要不可欠な、持続可能社会に向けたシナリオ作成の新たな方法論を提案することを目的としている。具体的には、シナリオ作成・分析支援システム「持続可能社会シナリオシミュレータ(Sustainable Society Scenario Simulator, 以下、3Sシミュレータと呼ぶ)」を構築し、中長期的な政策立案や事業戦略構築に資する、我が国を中心とした持続的な循環型製造業の姿(シナリオ)を合理的に描く。そのために、以下の6点の課題を研究する。(a)形式化、計算可能化のためのシナリオ表現方法論、(b)シナリオ作成方法論の計算機化、(c)動くシナリオ化、(d)シナリオのアーカイブ化、(e)3Sシミュレータの実装、(f)循環型製造業シナリオの作成。 本年度は、これまでの成果に基づき、3S シミュレータを活用し、持続可能な社会に向けた製造業のシナリオを描き出すことを目標に研究を進めた。H22年度に作成した基本シナリオを拡張し、合宿を行い6つのサブシナリオを展開した。また、シナリオの裏付けとして、低炭素化と資源枯渇対策のバランスポイントの検討を行った。 方法論の面では、フォアキャスティングとバックキャスティングを統合化したシナリオ設計方法論の検討、既存シナリオを活用したビジネス戦略シナリオ作成方法論の検討を行った。 これらの結果は、ホームページに掲載すると共に、国際会議EcoDesgin2011においてオーガナイズドセッションを開催し、本研究の成果を世界に向けて発信すると同時に、意見集約を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
シナリオ作成については予想以上に内容が充実したシナリオを作成することができた。シナリオ設計方法論、本研究の過程で派生的に生じた課題である既存シナリオを活用したビジネス戦略シナリオ作成方法論、低炭素化と資源枯渇対策のバランスポイントの検討についても期待以上の成果を挙げることができた。一方で、作成したシナリオの3Sシミュレータ上での記述、シナリオ記述の半自動化については予想以上に困難な課題であった。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は本課題の最終年度であるので、これまでの成果をベースにとりまとめを行う。内容としては、我が国を中心とした持続可能製造業の将来像を描くシナリオ作成とシナリオ設計方法論について、本課題としては完成させる。
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Research Products
(28 results)