2008 Fiscal Year Annual Research Report
骨代謝制御因子としての核内ステロイド受容体群の機能
Project/Area Number |
20249014
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
加藤 茂明 The University of Tokyo, 分子細胞生物学研究所, 教授 (60204468)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 伊知郎 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (50361655)
山本 陽子 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 特任研究員 (30376644)
大竹 史明 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (60447373)
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Keywords | 骨芽細胞 / 破骨細胞 / 転写制御複合体 / 細胞ネットワーク / 軟骨細胞特異的 |
Research Abstract |
骨組織や骨代謝における、核内受容体群の高次機能を明らかにする目的で、各種骨細胞種特異的受容体遺伝子破壊動物を作成、その骨変異を解析する。本年度では特に骨芽細胞での女性ホルモン受容体の高次機能を明らかにする目的で、ColIaプロモーターを用いたCreトランスジェニックマウスとfloxed ERαマウスとを掛け合わせることで、成熟骨芽細胞選択的ERα遺伝子破壊動物を作成した。この変異雌マウスでは、予想に反し骨量の減少は認められず、また骨形成や骨吸収も正常であった。このことから女性ホルモンの骨防御作用は、我々がすでに報告したように成熟破骨細胞に発現するERαを介した骨吸収の抑制による効果が大きいと考えられた。一方この変異雄マウスでは、有意な皮質骨部位での減少が認められた。また骨切片を作成し、骨吸収や骨形成能を調べたところ骨形成が有意に低下していることが見出された。そのことから,雄における女性ホルモンの骨防御作用は、破骨細胞でなく、骨芽細胞を主たる標的にすることがわかった。生理的には、雄マウスでは男性ホルモンの骨防御作用が有意であっても、局地的に産生される女性ホルモンが、骨芽細胞に対し作用することで、骨量増加を促すと考えられた。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Nuclear protein GlcNAcylation facilitates retinoic acid-induced granulopoiesis through histone activating methylation2009
Author(s)
Fujiki, R., Chikanishi, T., Hashiba, W., Ito, H., Takada, I., Roeder, R. G., Kitagawa, H. and Kato. S.
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Journal Title
Peer Reviewed
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[Journal Article] Aberrant E2F activation by polyglutamine expansion of androgen receptor in SBMA neurotoxicity2009
Author(s)
Suzuki, E., Mao, Y., Ito, S., Sawatsubashi, S., Murata, T., Furutani, T., Shirode, Y., Yamagata, K., Tanabe, M., Kimura, S., Ueda, T., Fujiyama, S., Lim, J., Matsukawa, H., Kouzmenko, A., Aigaki, T., Tabata, T., Talceyama, K. and Kato. S.
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Journal Title
Proc. Natl. Acad. Sci. USA 106
Pages: 3818-3822
Peer Reviewed
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[Journal Article] Switching of chromatin-remodelling complexes for oestrogen receptor-alpha2008
Author(s)
Okada, M., Takezawa, S., Mezaki, Y., Yamaoka, I., Takada, I., Kitagawa, H. and Kato
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Journal Title
EMBO Rep. 9
Pages: 563-568
Peer Reviewed