2010 Fiscal Year Annual Research Report
精神・免疫・内分泌系の統合的制御~ストレス特異的サイトカインカスケードの解明
Project/Area Number |
20249042
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
関山 敦生 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 客員准教授 (30403702)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内村 健治 独立行政法人国立長寿医療センター(研究所), アルツハイマー病研究部・発症機序解析研究室, 室長 (20450835)
千田 大 独立行政法人国立国際医療センター(研究所), 臨床病理部・組織形態室, 室長 (90312842)
岡村 春樹 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (60111043)
井上 正康 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (80040278)
笠原 恵美子 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 特任講師 (30468269)
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Keywords | ストレス / 老化 / 脳・神経 / 免疫学 / 再生医学 |
Research Abstract |
(1) 日周リズム(サーカディアンリズム)によるサイトカイン類の血中濃度変化の解明 マウス血中のサイトカイン濃度の日周リズムによる変化を明らかにした。これにより、サイトカイン血中濃度の変化をクラスター分析し、サーカディアンリズムを形成するサイトカインカスケードおよびホルモンの影響を明らかにした。ヒトにおけるサイトカインのマーカー利用に際し、重要な基盤的情報となる。 (2) 計算課題負荷の、サイトカイン相関パターンに対する影響の検討 計算負荷課題によるサイトカイン濃度相関パターンの影響を明らかにした。 (3) 運動課題負荷の、サイトカイン相関パターンに対する影響の検討 運動負荷課題によるサイトカイン濃度相関パターンの影響を明らかにした。 (2)、(3)により、計算負荷、運動負荷によって特有のサイトカイン血中濃度パターンが生じることが明らかになり、疲労、ストレスの種類を判定できることを示した。 (4) 労働によるサイトカインパターン変化の検討 複数の施設(病院、特別養護老人ホーム)において夜勤が血中のサイトカイン濃度プロファイルに与える影響を検討、前年度までのデータと照合し、再現性を確認した。判断ミスの発生率との照合を計画したが、明確な判断ミスが起きておらず、ミス発生率との照合はいまだデータを蓄積中である。 (5) ACTHレセプター欠損マウスのストレス応答に対する検討 サーカディアンリズムと血中サイトカイン濃度との相関を検討した。現在国際誌に投稿準備中である。
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Research Products
(10 results)