2010 Fiscal Year Annual Research Report
大規模災害被災地における環境変化と脆弱性克服に関する研究
Project/Area Number |
20251011
|
Research Institution | National Museum of Ethnology |
Principal Investigator |
林 勲男 国立民族学博物館, 民族社会研究部, 准教授 (80270495)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 良男 国立民族学博物館, 民族社会研究部, 教授 (60148294)
高桑 史子 首都大学東京, 人文科学研究科, 教授 (90289984)
田中 聡 富士常葉大学, 環境学研究科, 教授 (90273523)
|
Keywords | 文化人類学 / 自然災害 / 脆弱性 / 環境対応 / 民族誌 |
Research Abstract |
2010年度は、初年度の実績を踏まえて以下の研究活動を展開した。 金谷はインド西部地震後の復興について、ローカル新聞に掲載された震災10周年の記事と、ダマルカー村の移転の調査を行った。林はニューオリンズにおいて、ハリケーン・カトリーナ災害の記憶・記録に関する調査を実施した。 2004年のインド洋地震津波災害被災地調査として、高桑は、スリランカ南部と南東部にてコミュニティの自律性に寄与する仏教寺院の役割について調査した。インドネシアのバンダアチェでは、齊藤が土地問題およびリロケーションに関してデータを収集し、林は津波ミュージアムの開館準備状況とメモリアルイベントについて調査した。また、山本はパンテリーク再定住地で、恒久住宅の増改築状況とその居住者の入居まで履歴、転入後の住まい方について調査を行った。タイ南部では、柄谷と鈴木が2009年度から2010年度に繰り越しが認められた経費によって、被災後の住民生活の変化と観光産業の動向に関する聞き取り調査を実施した。インド南部のタミルナードゥ州では、杉本がキリスト教会の援助について調査を実施した。比較研究の観点から、田中はフィリピンのマリキナ市にて、Engineered住宅とNon-Engineered住宅の建設プロセスの比較調査を実施した。 牧は本年度は他の経費で、インドネシアのバンダアチェにて、被災社会の流動性に関する現地調査を実施した。
|
Research Products
(32 results)