2009 Fiscal Year Annual Research Report
中国の政府開発援助に関する受入国側の学術調査に基づく比較研究
Project/Area Number |
20252003
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
首藤 もと子 University of Tsukuba, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (10154337)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小嶋 華津子 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 講師 (00344854)
ネイサン キンポ 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 准教授 (30447221)
サーベドラ ネアントロ 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (40251011)
キャロル フォーシャー 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 准教授 (70463817)
ルイ ジャン=オーグスタン 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 准教授 (30422182)
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Keywords | 中国 / ODA / 外交戦略 / アフリカ / 中南米 / アジア / 戦略的パートナーシップ |
Research Abstract |
平成21年度は、アフリカと東南アジアでの中国援助調査を中心に行い、それぞれに調査報告書を平成22年2月までに首藤がとりまとめた。具体的な調査国と現地調査報告書執筆者(所属)は、次のとおりである。タンザニア:Dr.Angela Uforo Shanyo(大統領府、企画部)、ケニア:Mbatia Hiram Mwangi(ケニア中央統計局マクロ統計局)、エチオピア:Dr.Merera Gudina(アディス・アベバ大学)およびSeifudein Adem(米国、ビンガムトン大学)、コンゴ:クロード・スマタ博士(英国、サリー大学)、マリ:Brahima Songore教授(バマコ大学)。また、東南アジア地域では、首藤はインドネシアで中国の政府援助により完成された唯一のプロジェクトであるスラマドゥ橋のプロジェクトについて、8月に現地調査を行い資料を収集した。キンポは12月と2010年1月にそれぞれベトナム、フィリピンにおける中国の援助について調査を行い、フィリピンについては調査報告書をとりまとめた。これはフィリピンで近刊の予定である。フォーシャーは11月にラオスとカンボジアにおいて、それぞれ中国の援助案件について現地で情報収集を行った。 これらの分担調査を基にして、2010年2月22日にComparative Research on Chinese International Assistance to Asia, Africa and Latin Americaと題する国際ワークショップを筑波大学にて開催した。その基調講演者として中国社会科学院の江時学教授を招聘し、スマタ博士、セイフデイン教授も報告者として参加した。このワークショップは、江時学教授も交えて中国の対外援助政策について率直な議論を行うことができ、最終年度に向けた今後の研究方法について有益であった。
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Research Products
(7 results)