2009 Fiscal Year Annual Research Report
世界遺産プランバナン遺跡群の地震被害と修復に関する保存工学的研究
Project/Area Number |
20254006
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
上北 恭史 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (00232736)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
花里 利一 三重大学, 工学研究科, 教授 (60134285)
稲葉 信子 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (20356273)
松井 敏也 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (60306074)
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Keywords | プランバナン / インドネシア / 世界遺産 / 震災復旧 / 組積造建造物 / ヒンドゥー教 / ジョグジャカルタ / シバ祠堂 |
Research Abstract |
本研究は2006年5月27日に起こった地震によって被災したインドネシア共和国ジャワ島中部の世界遺産プランバナン遺跡群及びその周辺の石造、レンガ造による組積造建造物遺産の破損メカニズムと修復計画策定の手法の開発を行うものである。本年度は、1)常時微動測定と建造物の解析:同時他点観測による常時微動測定をガルーダ寺院およびシバ祠堂を中心に行い、2)シバ寺院内部構造解明のため、植民地時代に修復された記録をオランダの国立図書館にて調査を行い、3)遺跡公園の利用状況の調査を行った。 2009年11月にインドネシアジョグジャカルタ師で開かれた、ユネスコジャカルタ主催のInternational Coordination Meeting "Safeguarding 80robudur and Prambanan World Heritage Sitesにおいて、プランバナン寺院シバ祠堂のモニタリング状況について発表を行った。2010年1月にはオランダに連携研究者を派遣し、植民地時代に作成された修理に関する資料について収集を行った。これらの研究から問題になっているシバ祠堂の内部構造はまだ明らかにできず、インドネシア専門家と修理方法についての協議を行っている。また2009年11月にプランバナン遺跡公園において入場者へのアンケート調査を行い、遺跡公園の見学動向について分析を行った。シバ祠堂があるロロジョングラン寺院に見学が集中する傾向が明らかになったが、見学時間の制限からセウ寺院など他の遺跡に見学に行かない状況が判明した。
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Research Products
(4 results)