2008 Fiscal Year Annual Research Report
既存の言語を越える絵文字チャットコミュニケーションの構築とその応用
Project/Area Number |
20300047
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
宗森 純 Wakayama University, システム工学部, 教授 (70219864)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 利宣 和歌山大学, システム工学部, 教授 (80294304)
吉野 孝 和歌山大学, システム工学部, 准教授 (90274860)
伊藤 淳子 和歌山大学, システム工学部, 助教 (30403364)
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Keywords | グループウェア / 情報システム / ネットワーク / 絵文字 / チャットシステム / 認知科学 / インターネット高速化 / テーブルトップインタフェース |
Research Abstract |
1.国外,国内でアンケート実験を行い,これより絵文字の典型事例(プロトタイプ)を抽出する. 日本人(12人)と中国人(10人)のアンケート結果から,主語,5W1H,形容詞,時間関係,動詞などの新しい絵文字の作成と,漢字を使った絵文字や内容が分かり難い絵文字などの削除を行った. 2,絵文字の統語法(文法)を解明する. 外国人と日本人の実験を9回実施した.その結果,1文章あたりの平均絵文字数は2.8文字であることが分かった.1文章あたりの絵文字の数が少ないため,文法の解明までには到っていない. 3.日本と外国との絵文字アイコンおよびその文章に関する差違を明らかにする. 正解を表わす丸印は外国では通用せずチェックマークがその意味となること,食べ物の絵文字(エビフライ,卵焼き等)は日本人にしか理解できないことなどがわかった. 4.例文表示機能を装備する絵文字チャットコミュニケータを開発する. 絵文字の文章そのものを例文として示しても分かりにくいため,絵文字の文章の内容をビデオ映像で示し,その下に絵文字文章を提示する機能を開発した. 5.直接的な操作インタフェースをもつ機器上でシステムを開発する. これらのシステムを開発した結果,直接的な操作インタフェースをもつ携帯情報端末では絵文字が小さいとき指で拡大を行うなど,その特性を活かした操作ができることがわかった.また,テーブルップインタフェースでは相手の操作を見て,相手の文章作成の支援などをできることがわかった.
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Research Products
(12 results)