2010 Fiscal Year Annual Research Report
既存の言語を越える絵文字チャットコミュニケーションの構築とその応用
Project/Area Number |
20300047
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
宗森 純 和歌山大学, システム工学部, 教授 (70219864)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 利宣 和歌山大学, システム工学部, 教授 (80294304)
吉野 孝 和歌山大学, システム工学部, 准教授 (90274860)
伊藤 淳子 和歌山大学, システム工学部, 助教 (30403364)
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Keywords | グループウェア / 情報システム / ネットワーク / 絵文字 / チャットシステム / 認知科学 / インターネット高速化 / スマートフォン |
Research Abstract |
平成22年度は,これまでの実験結果を分析,評価して,それをシステムに反映させて追加実験を行った. 1.アウェアネス機能をもつシステムの開発 遠隔地で絵文字によるチャットを行うために,相手の状況がわからないと不安になることから,アウェアネス機能をもつシステムを開発した.これは一定時間以上相手が操作をしなかった場合やネットワークが切断された場合,これを検出できる機能である.これにより,相手の状況を把握しながら実験を実施することが可能となった. 2.例文表示機能の開発 従来,絵文字による文章作成が難しいという評価であったが(5段階評価で2.6),例文表示機能(46個の絵文字に付加)により文章作成に関する評価が大幅に向上した(2.6→4.1). 3.音による情報の付加 外国人と日本人では絵文字に関する異なる解釈があり,音を付加する事により,これに対応した.例えば,日本人が「笑う」と解釈する絵文字を外国人は「苦しい」と解釈したため,絵文字に笑い声を付加し,誤解を避けるようにした. これらの機能を付加したシステムを用いて,遠隔地間で日本人と中国人との絵文字チャットによる実験を行ったところ,従来の対面の場合と同程度の評価結果を示す事ができた. 4.旅行支援に特化したシステムの開発 外国の観光旅行時の使用に特化したシステム(写真を絵文字化する機能を持つ)を開発し,台湾で適用実験を行った.駅やホテルの窓口,タクシーの乗車時,買い物時等で適用し,12秒程度でこちらの意図はほぼ伝わった. これらの成果の一部を国際会議で発表した.
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Research Products
(16 results)