Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井口 時男 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (80232164)
MORTON LEITH 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (40361787)
高岸 輝 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 准教授 (80416263)
村井 源 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助教 (70452018)
|
Research Abstract |
オントロジー研究を,多分野,多言語,形成過程分析のアプローチから進めるために,(1)オントロジー抽出の対象となるテキストのディジタル化を開始したことと,(2)分析のためのツールを開発したことが,初年度の主要な実績である.(1)文学分野では,2作家の全作品のディジタル化を開始した.また,書評誌1種の全新刊書評について分析可能なテキストデータ化をおこなった.さらに,ある文芸批評家1名の全批評テキストのディジタル化も開始した.音楽分野では,あるフランス現代音楽家の音楽関連全テキストのディジタル化と,日本の音楽批評誌全冊のディジタル化をおこなった.美術分野では,ある現代美術家の美術関連論考と小説全てのディジタル化をおこなった.宗教分野では,すでに構築済みの聖書ディジタル・アーカイブを用いて,聖書中のモーセ五書と福音書における修辞的構造の特定を行い,オントロジー化可能なフレーズ間の関係性データを抽出するなどの分析を進めた.以上のディジタル化においては,該当対象の全作品を対象とするという網羅性の達成に特に注意を払っている.今年度の達成度は,各対象について50〜100%である.(2)分析ツールとして,ディジタル化したテキストに対して,形態素レベルでの分析を行ってネットワーク表示をおこなうソフトウェアを開発した.テキストにおける主要な概念を自動抽出し,それらの関係性を自動的に視覚化,計量化することが可能となった.また,ディジタル化テキストの大規模蓄積・分析用のサーバークライアントモデルのソフトウェア(Digital Hermeneutics System)の試験的公開を,http://gn.valdes.titech.ac.jp/dhs/において開始した.
|