2009 Fiscal Year Annual Research Report
食品香気成分と心身ストレス及び情動制御に関する研究
Project/Area Number |
20300246
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
横越 英彦 University of Shizuoka, 食品栄養科学部, 教授 (70109320)
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Keywords | 柑橘香気成分 / 抗ストレス / 情動解析 / 緑の香り / アロマテラピー / ハーブエキス |
Research Abstract |
ヒトボランティアを対象とした情動試験 これまでのin vitro(培養細胞、組織切片)、及び、in vivo(動物実験)実験の結果、食品の香気成分により脳内神経伝達物質の変化、行動の変化が観察され、しかも、ストレスの負荷に対して香気成分の投与によりストレス軽減作用、改善効果が観察された場合に、ヒトボランティアの試験を行った。 香気成分と自律神経系・情動解析 自律神経系により制御されている生体内反応について、香気成分が影響を与えるかを検討した。「情動」とは、すなわち「生体にとって快・不快・喜怒哀楽」、「生物が危機に面した時に起こる心身の反応」で、一般に、入力系→情動評価・情動体験→出力系の3つの側面がある。また、情動の表出としては、情動行動(攻撃、逃避、運動など)、内分泌・免疫系(ストレスホルモン、分泌型IgA)、自律神経機能(血圧、R・R間隔、瞳孔、瞬目など)などがある。今回は、その中でも気分調査としてよく用いられるPOMS (Profile of Mood State)、VASを用いて、情動解析を行った。その結果、柑橘香気成分においてストレスの低減、リラックス感の向上、疲労の低減が認められた。 香気成分と脳波解析 食品香気成分の摂取前後の脳波を多用途脳波計を用いて解析し、また脳波トポグラフィーを作製、ヒトの脳(心理).行動状態・リラックス状態を解析した。 香気成分とストレス負荷試験 ヒトボランティア試験の場合、当然ではあるが過激なストレス負荷は出来ない。再現性のあるストレス負荷法については、なかなかよい手法はないが、今回は、主に計算を負荷する内田クレペリンテストを行い、ハーブエキスにおけるストレス軽減作用をPOMS、VASを用いて評価した。
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Research Products
(18 results)
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[Journal Article] Role of estrogen receptors and aromatase on brain protein synthesis rates in ovariectmized female rats fed genistein2009
Author(s)
Lyou, S., Kawano, S., Yamada, T., Okuyama, S., Terashima, T., Hayase, K., Yokogoshi, H.
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Journal Title
J.Nutr.Biochem. 20
Pages: 948-955
Peer Reviewed
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[Journal Article] Effects of Japanese mistletoe lectin on cytokine gene expression in human colonic carcinoma cells and in the mouse intestine2009
Author(s)
Monira, P., Koyama, Y., Fukutomi, R., Yasui, K., Isemura, M., Yokogoshi
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Journal Title
Biomedical Research 30(5)
Pages: 303-309
Peer Reviewed
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